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無意識の音

作者: 宮沢しゅう

無意識の音


 音を意識的に聞く事は日常では少ないのではないだろうか。

 無意識の中にある生活音は、脳が勝手に必要が無いものと認識し一瞬で忘れてしまうと私は思っている。

 試しに毎日している行動の音を思い出してみてほしい。歯磨きでも、食事の時でもいい。どんな音を周りが鳴らしているのか覚えているだろうか。大多数が思い出せないと思われる。


 それを意識的に”聞く”のではなく”聴いて”みてはどうだろうか。


 以外と心地の良い音が鳴っているかもしれない。通勤に利用している電車内の音なんか私はお勧めしたい。

 

「ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン」


 一般的に電車の音で有名なのはこれである。大抵の人はこの表現で電車内、又は電車が通り過ぎたと認識する事だろう。

 しかし、よく聴いてみると様々な音が鳴っているのが分かると思う。


 そんなの当たり前だろ


 そう思った人は多いだろう。しかし、それを意識して聴いたことがあるのは、そう思った人の何割だろうか。

 車輪と線路がこすれる音、乗客の呼吸音、話し声、スマートフォンの画面を叩く音、それに自分の呼吸

 ぱっと思い当たるだけでもこれだけあるのだ。意識して聴いてみるともっと見つかるのではないだろうか。


 そんな音を聴くぐらいなら、流行の音楽でも聴いていればいいではないか


 私もそう思う。私も毎回電車でそんな事をしている訳ではない。時にはイヤホンで耳をふさぎ音楽を楽しむ。

 しかし、その音楽をもっと楽しむには生活音に耳を傾ける事が必要だと私は思う。

 只の持論であるが、生活音を無意識に聞いている人は、音楽も無意識に聞いているのではないだろうか。

 電車内での「ガタン、ゴトン」しか覚えていないのと同じで、音楽のメロディーしか覚えていないのではないだろうか。ドラムの音やベースの音ばかり聞いていて、他の楽器の音が聞こえてないのではないだろうか。

 その無意識に聞き逃している楽器の音を楽しむには、無意識に聞き逃している生活音を聞くことで鍛えられると私は思っている。

 

どうも、宮沢しゅうです。

他の短編もよろしければ見てください。

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