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妖精の四季  作者: 丘白月
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第2話「妖精の朝」

暁が津波のように山を越えて

赤い空気が街並みを抜けてくる


木々の枝に残る雪の巣

早起きのスズメは羽根を広げ

出来たての陽を浴びる


庭の妖精は蕾の中で透けている

椿の花と蕾は交互に並び

歴史を重ねた幹を飾り付ける


小さな古い洋館の二階から

子供の声がする

勢いよく階段を降りる音

赤い椿は白い壁によく似合う


小さな庭をゆっくりと暁が歩く

蕾を揺らし照らしながら

おはようと妖精に言いながら


真っ赤な陽射しは

赤ちゃんの頬

ゆっくり成長して一日を創っていく



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