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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

森の泉を求めるもの

作者: たぬきち

 木漏れ日が差し込む森の中をのんびりと歩いていると少し先のほうで

声が聞こえる

「帝~そろそろ休憩するよ~」

 少し小高い丘に4人はシートを広げアイテムバックからお弁当を出しつつこっちに手を振っている。

 俺「木戸 帝」はラノベみたいに異世界に召喚され、勇者でないと理由で王都から追い出され

こいつらにあって、もう4日になる。

                      ◆プロローグ◆

 この世界「ユグドラシル」は剣と魔法の世界だ、冒険者が、依頼に答え世界を巡る、そんな世界に召喚された俺は、城の騎士変な金属板に触れさせられ追い出されてから、頭がついていかなかった。

 最初に目に入ったのは鎧を纏った男が俺の手を持って銀色のプレートに乗せているところだった

「な、何をしているんだ?」

 そんな俺の問いかけを無視して、何かを確認すると首を振る、俺は両手を拘束され引くずられて行く

この時点でさすがに暴れるが二人で押さえつけられてしまう。

 そこまで来てやっと俺は冷静さを取戻した、親父はよく言っていた、「拘束されたら冷静に、相手の動きをみて、取得できるものを探せ。」

 息を吐いて男の様子を見る、すでに何人か運び出したのか、疲れたような顔をしてイライラした顔のやつと、ボーっとしている。


名前 ロービン 男 ジョブ-- LV2 状態:疲労


HP 15/31

MP 08


STR 12    武器  ショートソード 使いやすい長さの一般的な鉄の剣←盗めそう

TEC 06    防具1  バックラー   円形の樫の木になめし皮を張った小型の盾

VIT 08    防具2  ツイード    旅人に人気の羊の毛で余れた服

AGI 09    防具3  --

MAI 03    攻撃力 38

LUC 01    防御力 24


 何この情報?自分も出るのかな?


木戸 帝 13歳 男  ジョブ 軽剣士(ライトソードマンLV1) SP00


HP 48

TP 26


STR 14    武器  --

TEC 05    防具1  学生服上    異世界の服

VIT 10(+2) 防具2  学生服下    異世界の服

AGI 08(+2) 防具3  力の指輪    眠っていた力を引き出す不思議な指輪STR+5 

MAI 05    攻撃力 40

LUC 04    防御力 24


称号


異世界の軽剣士 異世界召喚された軽剣士の証、以下のスキルを所持できる 

        アイテムボックス〈制限0/25) 

        異世界言語習得

        SP消費&取得

        高度気配察知


スキル


軽剣士の心得 AGIとVITが少し上がる(+2) 


パワーブレイク LV1/6  TP04 力を乗せた力強い一撃(必殺) 


ソニックウェイブLV1/10  TP04 素早く剣を振りぬいて衝撃波を飛ばす


 え?やっぱり異世界に来たんだ・・・俺は左手をロービンのショートソードに手を向けると

収納と思い浮かべるとスッと消えて頭の中のアイテムボックスに、ショートソードが出てきた。

 引きずられながら、俺はもう一人から盾も奪ったが、気づかれなかった。

「お前みたいな暴れるやつは、王都の外だとよ」

 俺をけりだす男たちはニヤニヤしながら、門を閉めた、隠し門なのか、小さな門だが、蹴って見たがびくともしなかった。

 なんで、こうなった?緒方さんを見捨てた事への罰なのか?それとも他の・・・

 親父のお陰でサバイバルの知識もある、外でも生きていける、他のやつは?

 学校に居た時、俺は緒方さんが虐めを受けていた姿を見たが、見てみぬ不利をしていた、助ける力がありながら、他のやつもほとんど同じだった・・・

 緒方さんは冷めた、いや、極寒の目で俺たちを見ていた、中にはあの男たちと同じように嫌な笑みを浮かべていたやつも居ただろう・・・だからか、これは罰かもしれない、贖罪のチャンスかもしれない・・・

 俺は肩を落として門に背を向けた、そして、気持ちが定まらないまま逃げ出した。


                  ◆出会い、俺の気持ち◆

 あれからどの位歩いただろう、傍から見たらふらふらと歩く姿はゾンビに見えるかもしれない、誰にも声をかけられる事も無く、一人の時間が続いたお陰で考えがまとまり始めた。

 俺は生き残らなくてはいけない、少なくとも緒方さんに謝らなければいけない、異世界に放り出された今なら彼女の気持ちが分かる、いやもっとつらかったに違いない、何もしなかった俺も同罪いや、もっと悪い

 親父から聞いていたサバイバル技術と獣心流を駆使して息のこる、そして、出来る限り人を助けていこう

 「人、知・勇無き者は蛮人ばんにん知有って勇無き者は小賢しい蚤に等しい、知無く勇有る者は無謀者である、知勇兼備の者は人である」

 家に伝わる言葉だ、これを思い出していた時に広域気配察知が四人の人の気配と、30のモンスターの気配を察知した、大分人のほうが押されているようだ。

 気が付いたら俺はその方向に走り出していた、アイテムボックスからショートソードを取り出し、左手に、バックラーは右手に持った。

 暫く走ると平原に囲まれた少女たちが見える


=ゴブリン=LV3

HP 43  STR 11 VIT 10 

MP 10  AGR 04 TEC 04


「おぉぉぉ!」

 俺は声をあげて怖さを吹き飛ばすと、ソニックウェイブをイメージしてショートソード横に振りぬいた

 急所に当てるのは難しいが横薙ぎだと当たる確立が上がる、イメージ道理衝撃波は3~4体のゴブリンを吹き飛ばして、小さな道が開く。

 それに気が付いた少女たちがこちらに向かって走ってくるのを確認して、さらに2発横薙ぎにソニックウェイブを放つ結果道がもう少し開いて、ゴブリンがこっちをターゲットにし始めた。

 合流すべく駆け寄る。

「た、助かった」

 盾を持った女性がこちらに話しかけてくるが、前を見ると答える余裕はない、そのまま走りだしゴブリンの群れに入り込んでいく。

「ヘパイスト、彼の支援を」

 後ろから矢が放たれ、俺のそばに息を切らしたボンテージ姿の女の子が二本のナイフでゴブリンを切り伏せながら駆け込んできた。

「ありがとう、私アラクネ、後ろは任せて」

「頼む」

 二人でゴブリンを蹴散らしながら、後方支援を受けつつゴブリンの数を削り終わりが見え始め、俺は少しずつフォーメンション考える余裕が出てきた。

「ヘパイスト、アラクネをガードしつつ右5歩前を固めろ、こっちからそのまま切り込む」

 がんがんと数を減らし30匹が動かなくなったのは、それから1時間後だった。

「ふ~助かったよ」

 ヘパイストはライトメイスを地面に落としてこちらを見つつ石の上に腰を下ろしてこちらを見つめている

 アラクネもアスクレピオスもこちらにやって来ている。

「お前らなんでこんな所に来てたんだ?」

 俺は疑問に思ったことを口にしたが、三人とも少し困ったように頬を掻いていた

「?何か変な事を聞いたか?」

「いや、実は食材の草原りんごを採りに来たんだ」

「で、探しすぎてこんなところまで入り込んじゃったんだよね♪」

 遅れてアルテミスが剥ぎ取りをしながら、こちらにやってきて

「帝、パーティーに入って・・・火力不足が補える・・・」

 う~ん必要とされているのか?

「たしかにね、帝が居れば助かるかも」

「お願い」

「だめ?」

 アラクネさん上目使いは反則ですよ、でも必要とされるならガンバロウ、他にも追い出されたクラスメイトも見つかるかもしれないし、これからはせめて人のためになるよう努力したい。

「こちらからも頼むよ、これからよろしくな」

 こうして俺はオリンポスに入った。


                      ◆エピローグ◆

 虹の遺跡の森の奥に進むと、光を受けて虹色に輝く泉を見つける、すごくきれいな光景に、皆声をあげる

「これがおじさんの思い出の泉なのね」

 ヘパイストは反射する光に金色の髪を揺らしながら泉に手を伸ばす

「きれい・・・ココは落ち着く」

 ニケの町のジリおじさんの依頼、奥さんにプロポーズした泉の水で奥さんに紅茶を入れてあげたい、そんなささやかな願い、これも冒険者の仕事の一つ。

 俺はこれからも叶えて行きたい、それが、俺の生きる世界

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