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内気な女の子と物静かな店員さん

作者: 雪月葵
掲載日:2014/07/25


少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです!ではどうぞ。

私は毎日欠かさないことがあります。

それは「マルーラ」という喫茶店に通うことなのです。


そこには182㎝コーヒー色の髪で、ちょっとつり目のクール系なイケメン店長さんがいます。けっこう店長さん狙いが多いです。

店長さん以外にもかっこいい人はいっぱいいます。





しかし、私が好きなのは優しげな垂れ目に日本人特有の艶やかな黒髪の店員さんです。

本人は気づいていませんが、店長さんの次にモテています。






実は彼とは初対面ではないのですが恐らく覚えていないでしょう....







ちょうど今から6年前。高校2年の夏休み、私は友達と遊んだり、バイトに行ったりしてバタバタしていました。

そんな私の癒しが愛猫でした。


私は両親から離れ独り暮らしだったので親に内緒で一目惚れした猫を飼いました。

名前はこむぎ。白くて小麦粉みたいという安易な発想でつけました。

こむぎは3歳になりよく外に出かけていました。いつも通り今日も出かけていましたが、1つ違うことがありました。




いつもの時間に帰ってこないのです。




こむぎはご飯を食べるため決まって18時ごろ家に帰ってきます。けれどもう20時をまわっているのにいっこうに戻りません。

私は心配で探しいきました。足をもつれさせながら走り続けました。


居そうな場所にもいなくて見つからず泣いていると、一本の電話がケータイにかかってきました。


私はハッと思い出しました。

すっかり忘れていましたが、こむぎの首輪に迷子プレート(住所や連絡先が書かれたもの)を着けていたのに気づきました。

もしかしてそれを見てっと期待して電話にでました。



でも次の言葉に頭が真っ白になり言われた場所に走っていきました。

そこには電話の人がいて足元には毛布のような物で包まれているものがありました。

「こ、こんにちは」

私がきごちなく答えると電話の人も挨拶を返してくれました。

その後はこむぎが事故にあったこと、それを自分が見つけたことなどおおまかな説明を聞きました。

電話の人に「見ない方が良い」と言われたが確認したくて布を開くと赤く染まった猫らしきものが見えた。思わず目をそらしてしまったが、私は見えてしまった。









私が初めて買ってあげた茶色革ベルトの銀色のネームプレートに“こむぎ"という文字を









確認した後電話の人とわかれ一人で大事にこむぎを家に持ち帰りました。電話の人の気遣わしげな言葉も聞こえたように思いましたが、

私の耳にはもうなにも聞こえませんでした。


フラフラとしながら家路につくと今まで抑えてた糸が切れ大泣きしました。朝まで泣きました。

こむぎはよく小さな時に連れていった街から電車で1時間の所にある小さな森に埋めてきました。広いため掘られたりする心配はありません。

駅から家まで途方もなく歩いていましたがフラッと倒れかけた瞬間に助けて貰ったのがあの店員さんでした。

店員さんと言うか彼はベンチまで運ぶだけでなく缶ジュースも自販機で買って来てくれました。


「ありがとうございます」

私がそう言うと

「どうしたのですか?ちょっと不躾ですがきになったもので」彼は優しく心配そうに尋ねてきました。

私はポロポロ泣きながら思わず今までのことをゆっくり話してしまいました。


彼は微笑み私を見ながら

「そうですかそれは何となく分かります」

「えっ?」

私はびっくりして間抜けな声を出してしまいました。

「 私も小学生の頃に猫を亡くしたんです」

昔を思うかのように懐かしさと悲しみが混ざった複雑な表情で空を見上げました。



その夜は星が綺麗な時間でした。



彼は昔の話をコロコロと小さい少年のように表情を変えて話してくれました。



そして最後に言った言葉によって私は救われました。


「 亡くなったのはかなしいですが、命はいつかは亡くなります。ですがきっと星のように見守ってくれていると信じています。なので笑って過ごして心配させないようにしようと思いました」


私は泣き続けるではなく前を向いて歩こうと思いました。

「 ありがとうございます、本当に」

私は精一杯の笑顔で言いました。

「良かったです」

彼は安心したように微笑み呟きました。


それから用事があると慌てた彼に謝り手を降って別れました。






その後家で冷静になってから名前と連絡先を聞き忘れて「あぁぁぁ~~~~~~っ!」と叫んだのは言うまでもないでしょう。

でも紛れもなく彼によって今の私がいるでしょう。


そのときから私は優しい彼に恋心と尊敬を抱きました。


そうして今に至ります。

彼は以前より大人びていましたが、すぐにわかりました。それから毎日通っています。

片思いのままですが.......








そして今日私は玉砕覚悟で告白します。

というか親友の市倉 まりことまりちゃんに「告白しないとあんたのこと本人に言うわよ」と若干脅迫ぎみでしたが後押しを得て決意しました!


気づいてから1ヶ月も経とうとしているのにウジウジと相談してたせいだと思います...


閉店まで待ってからお店に向かいなんとか『一人の時に声をかける作戦』を今日実行します。


時刻18:50閉店まで10分私はお店の入口で待っていました。

すると待っていた店員さんこと彼がなんと出てきました。


でも彼の隣には女の人がいました。


私はショックで走り去りました。彼の隣にいた女の人が嬉しそうに見ていることに気づかずに....


家に帰ってから「あの女性は彼女?」などモヤモヤした気持ちを抱いていました。

翌日、寝れず酷い顔つきの状態で待ち合わせしていたまりちゃんに会っていた。


「あんたどうしたの?まさか振られた!?」

まりは大きな声でまくし立てる。

「えっと告白していないけど女の人と一緒にいた」ボソボソと私は囁いた。

「まさかよくわからず逃げてきたの?なんで.....」

「だって仲良さげで綺麗な女の人で、かなうわけないよ!」

まりちゃんの怒鳴り声を遮るように私も叫んでいた。

「それでいいの気持ちもぶつけずこの片思いを諦めるの?後悔しないの?」

諭すようにまりちゃんは尋ねた。




私はその言葉によって気づいた

簡単に“あきらめたくない"と




「や、だ...諦めたくない!」気づいたら声に出ていた。

まりちゃんはニヤリと笑いながら

「ならとっとと行ってきな何があっても待っているから」

凛とした声で言った。

「行ってきます!まりちゃんありがとう!!」

お礼を言いながら駆け出していた。


閉店の時間だったのでもう店はしまっていたのを見てどうしようと思っている時店員さんと女の人がまた一緒にいました。

チクッと心臓がするのを振り払って二人の元へ駆け寄りました!


「あのっすみません!」

私が普段の2倍近くの声で尋ねると

「あなたはっ!?」

と予想以上にびっくりした声で彼が言った。




「話しがありますっ!」私が勢いよく続けざま言うと、

「僕もあります!」と彼も続けて言った。



しばらく「どうぞ」「いえそちらが」と譲りあいして30分くらいに隣からくすくすと笑い声が聞こえました。

「おもしろ過ぎ二人ともっ」

完璧に女の人を忘れていた私は訳もわからずオロオロとしていると

「それじゃ大丈夫そうだから私行くわじゃあね♪」と彼の肩を叩いて去ってしまいました。


えっえっどういう状況と呆然と私が女の人が言った方向を見ていると


「えっと大丈夫ですか?」

店員さんは困った表情で言いました。

「え、あっとハッそうでした話があります!」私が慌ててそう言うと

「はいさっきも言いましたが、僕もあります」店員さんも苦笑しながら返しました。


しばらくまた先にどちらが言うか譲りあってかららちが明かないので結局同時に言ってみることになりました。

二人で深呼吸して





「それじゃせーの...」と息を合わせから同時に言いました。






「「わたし(僕)はあなたが好きです」」






えっ?えぇぇーっ!

どういうことへっ?ま、まさかの

「両思い!」

私がパニクって言うと


「えっ?本当ですか!」

口に手を当てながら驚きを隠せない様子で私に尋ねた。

「はい、そうなんですけど」

私が素直に言うと


「実は、先程の彼女が悩んでいた僕に...」

彼が話し初めてくれました。



「昨日“大丈夫彼女もあなたのこと好きよ"と言われたのです。もちろん冗談だろうと思いましたが、まさか本当になるとは...」

彼は私が好きなのを彼女に相談していたがまさか自分ことを好きだったとは思っていなかったなど話してくれました。




私は飛んだ勘違いをしていたことに気づいたのだった。

「それじゃ二人は恋人ではないのですね」

私がホッと安心して囁くと

「まさかっ!彼女 宇井島 波留は幼なじみですよ。それに彼氏もいます」







こうして誤解も解け、

晴れて私たちは“恋人"になったのだった。












それと次の日念願の初デートで色々分かった事がありました。

彼も同じ時に好きになったみたいだったことが分かった。

しかも高校の先輩だったことが発覚し、校内で出会わなかったのはもはや奇跡だった。

まぁあの夜以外顔さえも合わすことがなかったのでマルーラで出会ったのは偶然という名の“運命"に近かった。





そうして内気な女の子と物静かな店員さんは無事に恋人になったのでした。




おしまい




未熟な文を読んで貰いありがとうございます(*^-^*)

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