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 第一話 レッドの願い

第一話 レッドの願い

 

 ここは、東京の魔騎士が所属している、魔騎士が寝泊まりする場所 ナイトキャッスルの、一つだけの食堂だった。

 そこの真ん中の四つある特等席に、一人一つずつ、魔騎士が座っていた。

 一人は、「血だらけの戦士」と言う異名を持った、心やさしき魔騎士━コードネーム レッド。

 二人目は、その「血だらけの戦士」のただ一人の相棒、女性にして男性の魔騎士よりはるかに実力がある魔騎士━コードネーム アクアだった。

 三人目は、上前歯の二本の牙と言っていい歯が特徴的の魔騎士━コードネーム フェンリルだ。フェンリルの服装は、他の三人と同じで、兜を外した鎧を着ていた。

 フェンリルの鎧は、本当に存在するかは分からないが、伝説の狼 フェンリルの死体と思われる死体からとれた素材を使った、ガレルと呼ばれる白と紫色の、不気味な色の鎧だ。鎧の特徴は、腹の部分にある、怪物の口をモチーフとした所で、そこにも上前歯の、サーベルタイガ―の牙のような、太くて長い牙が取り付けられており、口が開いてるようになっているため、今にも噛みつかれそうな勢いを、醸し出しているフェンリルの鎧のガレル。兜は、フェンリルと思われる死骸の顔を鉄などで強化した兜なので、口から魔騎士のフェンリルの顔が出るようになっている。

 最後の一人は、レッドのライバルと言っていいコードネーム オラシオンだった。オラシオンの髪の毛は、黄色の輝いた髪の毛だった。本人が言うには、地毛らしい。この髪の毛は、肩まであるので、兜から黄色に輝く髪の毛が飛び出てしまうこともある。だが、それはそれで、獅子のようなオーラを出すので、女性からは人気だった。

 「聞いてもいいか?レッド」

 レッドの隣に座っているフェンリルが、レッドの方に顔をやって、少し真面目な顔つきで質問してきた。

 「いいけど、何?」

 フェンリルが真剣な顔をするので、少し気になる感情とともに、何を言ってくるのかという恐怖感に近いものも出できた、レッドの心。

 「いっつも思っていたんだが、何でお前の髪の毛は、赤じゃないのだ?」

 「何だよ、そんな事かよ」

 心配して損だったという感情から、リラックスするレッド。フェンリルにとっては、だいじなことなのだが。

 「そんな事とは、俺はその事で、眠れないときもあるのだぞ」

 「まじか!」

 これにはレッドだけではなく、他の二人も驚く。フェンリルは、考え込むと解決するまで、なかなか眠れない体質なのだ。

 「じゃあ、教えるけど、そんなの俺に言われても分からない。生まれつき黒だったんだ。てか、黒が普通なんだよ。お前らの髪の毛はどうなってんだよ」

 レッドの髪の毛は、レッドと言うコードネームにもかかわらず、普通の黒だ。それに比べて他の三人は、普通の色ではなかった。

 オラシオンの髪の毛は、説明したとおり、輝く黄色。アクアは、薄い青。水色とは違って、絵具で表すと、青色を水で薄めた色だ。フェンリルの髪の色は、こちらも鎧のガレルと同じで、不気味な色の濃い紫色だった。

 「レッドが普通なのよ。髪の色の普通が黒だったのは、大昔。モンスターが出てきたころから、モンスターのせいで変わった世界の影響で、髪の色は人それぞれになったのよ」

 「そんなこと知ってるけど。あまりにもカラフルすぎるだろ」

 食堂全体を見渡したレッド。その瞳には、お花畑のような髪の毛の色々な色が輝いていた。

 「確かに、カラフルすぎるかもな」

 レッドと同じように、あたりを見渡したオラシオンは、そう呟く。

 「まあ、私も否定わしないけど・・・」

 そんな話をしていると、フェンリルがある話しを始めた。

 「なあ、ブラストとはどうなんだよ?レッド」

 「ブラスト?ああ、あいつね。あいつは、勝手に師匠だと思ってるだけで、俺には関係ない」

 「関係ないって、育ててやんないのか?」

 やけに、むきになるフェンリル。フェンリルは、ブラストに天性の才能があるとにらんでいる。

 「そうね。育ててあげなさいよ、レッド。教えることで、学ぶこともあるかもしれないわよ」

 アクアも乗っかてきた。

 「俺は忙しいんだよ」

 「いっつも、暇だなって言ってるくせに」

 「うるせえ、俺はブラストみたいな、思いこんでるやつが嫌いなんだよ」

 「え、レッドさん。僕のこと嫌いなんですか?」

 そう言ったのは、話を耳にして、突然四人のとこにやってきた、噂のブラストだった。

 ブラストの鎧は、魔騎士が最初に着る、白いノーマルスーツだ。

 ノーマルスーツは、良いとこもなければ、悪いところもない。だから、ブラストのように、魔騎士を始めたばかりの魔騎士が、よく来ている。四人も来た事がある代物だった。言わば、魔騎士の原点だ。

 「な、お前、いつの間に」

 「そんなことより、僕のこと嫌いなんですか?」

 「うるせえ。どっかいってろ」

 本当は嫌いと言いたいところのレッドだったが、本人を目の前にすると、言いずらかったので、適当にごまかした。

 「そんなこと言わないで下さいよ。あ、そうだ」

 「今度はなんだ?」

 「僕を訓練してください」

 お願いしますと言わんばかりに、深くお辞儀をするブラスト。

 レッドは、他の三人を見たが、無関心のオラシオン以外は、訓練してやれっと、言ったふうな顔をしていた。

 「分かった、分かった。お前らも、付き合えよ」

 と、レッドが発言した時に、ナイトキャッスル全体に、指令部からの放送が流れた

 「指令部からの指令です。コードネーム アクア、フェンリル、オラシオン、アクセルは、東京のアスガル通りに現れた、金色の獣 ハビルレロの討伐に、直ちに向かってください」

 「お、来た、来た。て、事で、指令があるから、一人でがんばれ」

 そうフェンリルが言うと、三人は席から立ち、兜や準備を整えるために、自室へ向かった。

 「ああ、もう分かったよ。ブラスト!」

 「は、はい」

 急に大声を出したレッドに、少し驚くブラスト。

 「みっちりしごいてやるからな」

 「お、お願いします」

 再び深くお辞儀をしたブラスト。

 そして、二人は訓練場に向かった。

         *

 「こい!ブラスト」

 二人は訓練場に着くと、すぐさま戦闘を開始していた。

 「はい。はああ」

 ブラストの武器は、双剣。風をまとったフラルベと言われる双剣だ。

 ブラストは、風の双剣のフラルベを、両方とも真上に抱えたまま、相手のレッドに向かってダッシュしていった。

 「訓練だからって、容赦しねえぜ」

 レッドは愛剣の、アグルをさやから抜き、右手で掴むと、ダッシュしてくるブラストの攻撃に備えた。

 「風よ。ふけ」

 そうブラストが、ダッシュしながら叫ぶと、地面から小さな竜巻が現れ、その竜巻はだんだんだかくなって行き、レッドに走っているブラストを囲んだ。

 ブラストの走るスピードは時速三十キロほどを出しており、すぐさまアグルを構えているレッドの前に、たどり着き、距離が一メートルほどになったところで、振り上げているフラルベを、両方同時にレッドに叩きつけた。

 「はあああ」

 向かい打つように、レッドはアグルを、フラルベ二本とも防げるように、横にして、剣の先を左手手で掴み、風の力を変えて、力がさらに増したフラルベの攻撃を、足を地面にめりこみながら防いだ。

 「まだまだ」

 いつものブラストとは違い、大声をレッドに吐き散らしたブラストは、さらに両手に力を入れ、フラルベの斬撃の威力を上げた。

 「甘い」

 だが、レッドはそれでも、負けじとさらに足を地面にめり込まして防ぎ、攻撃に必死で、ガラ空きのブラストの原に、めり込まれている右手を地面から話し、左足だけで攻撃の体重を防ぎ、あいた右足で叩きこんだ。

 「ぐ!」

 防御力が、他の防具と比べて弱いノーマルスーツを着ているブラストは、痛みのあまりフラルベをアグルから話し、自分事吹っ飛ばされ、ブラストを囲んでいた真空の風は、いつのまにか、消えていた。

 「ほら、立ち上がれ」

 ブラストは、本気で攻撃をしていたつもりだったが、レッドは余裕の表情を浮かべている。二人の実力は違いすぎる。だが、レッドは本当に手加減してないので、ブラストがこの勝負に勝てる可能性は、ないと言っていい。

 「は、はい」

 だが、ブラストはそれでもあきらめない。今ので、実力の差は、ブラストも割っているはずだ。だが、あきらめない。

 この、あきらめの悪さは、レッドは唯一ブラストの買っているところだ。

 「そうだ。新技、見せてやろう。なずけて、赤色ブレイクだ」

 適当に名前をその場でつけたレッドは、訓練場の丸いドームのようなフィールドの壁に、左足で地面を蹴って踏みこみ、右足で壁に足をつき、今度は右足で壁を蹴り、瞬間移動したかのような早さで、反対側の壁に移り、逆に左足で壁に着地をして、斜め右に、さっきのように左で踏みこんで、右足で壁に着いた。そうすると、いつのまにかブラストが立っている良子の壁に映っていた。

 狙った道理に行動で来たレッドは、地面に落ちないように、右足で壁を蹴って、アグルを空中で飛んでいるときに構えて、勢い乗ったまま、何が起こったのかまだ分かっていない無防備なブラストに、叩きつけた。

 「は!」

 ブラストは、やっとレッドに気がついたが、もう遅かった。レッドのアグルは、もうすでに振り向いたブラストの目の前にやってきた。

 レッドは、攻撃を止めるわけではなかった。なので、ブラストにアグルは直撃されるかと思ったが、突然、訓練場にほとんどなかった風が吹き荒れ、レッドを飛んできた壁に吹っ飛ばした。

 「ぐわ!」

 吹き荒れる風によって吹っ飛ばされたレッドは、見事に背中を壁にぶつけた。

 「僕は、強い」

 「ヤバい」

 レッドは何かに気付いた。

 それは、ワイルドタイム。

 ワイルドタイムは、死を目の前にした魔騎士に、まれに現れる時間のこと。ワイルドタイムになると、魔騎士の力が活性化し、ハッキリ言うと無敵の状態になる。だが、それが行き過ぎると、魔騎士を超えた邪悪な存在 亜騎士に変貌する。

 「僕は、レッドさんを変える」

 ワイルドタイム状態になった者は、意識を失って暴走する。それがだれにも止められず悪化すると、亜騎士になってしまうという仕組みだ。

 なので、バトルアリーナは、亜騎士を生まないために、ああゆう仕組みになっているのだ。

 「早めに、止めないとな。俺も、ワイルドタイムに入るぜ」

 そう言ったレッドの体は、鎧ごとさらに赤くなり輝いた。まるで宝石のルビーのようだった。

 レッドは特殊で、自分自身でワイルドタイムにいつでも入れる。だが、いつでも入れるが、亜騎士にならない代わりに一分間しかなれず、体力と魔力を、急激に使ってしまう。なので、めったに使わない。

 「はああああ」

 何と、ブラストの体は再び真空に囲まれ、宙に浮いたのだ。そして、その真空の風で、鎌イタチを起こし、ワイルドタイムに入ったレッドに繰り出した。

 「行くぜ!」 

 ブラストが、暴走しているというのに、気楽な表情と口調なレッド。だが、そんな表とは裏腹で、心の中では、ブラストを倒す手段を考えていた。

 そして、レッドは自分から、鎌イタチに避けるのではなく、向かっていき、攻撃のパターンを、バトルゲームをしているように読むと、無数に繰り出される鎌イタチを正確によけ、二人の距離は、五メートルほどに近づいた。

 「赤色ブレイク」

 少し気にった必殺技の名前を叫んだ。普通、バツルマンガのように、戦闘になると必殺技を言いたいが、ハッキリ言って無理だ。必殺技を出している間に言えるとは限らないし、なんせ、舌ベロを噛んでしまう。だけど今回は、ネーミングセンスのない必殺技を、すごく気に入ったみたいで、舌をかむ覚悟で言った。

 ワイルドタイムに入ったレッドは、先ほどよりも早く、壁から壁に移って行った。

 その速さについていけず、レッドを見失ったブラストは、技が同じなら、くる場所も同じだと考え、さっきレッドが飛んできた横を振り向いた。

 だが、そこにはレッドの姿はなかった。なので、ブラストはあたりを見渡したが、レッドは何所にもいない。 

 「おおおおおおお」

 「は!」

 ブラストがレッドに気付いたが、もう遅かった。

 レッドは、天井から落ちてきた。レッドは壁だけではなく、天井も使って移動していたのだ。

 「目を覚ませ、ブラスト!」

 そして、レッドのアグルは、上を向いたブラストを切り裂いた。

 ワイルドタイムに入った者は、死を超える攻撃でも耐えられ、その代りワイルドタイムが終わる。

 「うわあああああ」

 叫び声をあげたブラストは、闇に包まれ、ワイルドタイムから脱出し、闇から時はなれた。

 そして、気を失ったブラストは、訓練場の地面に倒れた。

 「おい、ブラスト」

 レッドは気を失ったブラストを心配し、深くしゃがんで、声をかけながらブラストの体をゆすった。

 「う、ん?」

 ぐっすり寝ていて、無理やり起こされたかのように、目を覚ますブラスト。取りあえず、無事は無事なようだ。

 「覚えてないか・・・」

 ワイルドタイムに入ると、暴走しているため、その時の記憶が無くなる。なので、ブラストもさっきのことは覚えてないようだ。

 「レッドさん?そうだ、僕、レッドさんと戦っていて・・・それから思い出せないや」

 少し起き上がったブラストは、思いだそうとしたが、頭が痛くなりやめた。

 「お前、ワイルドタイムに入ってたんだぞ」

 「え!」

 新人のブラストでも、魔騎士の敵でもあり味方でもあるワイルドタイムのことは、知っていたようだ。

 「そりゃあ、驚くか。もう少しで、亜騎士になるところだったんだぞ」

 「あ、ありがとうございます」

 ブラストは、レッドに向かってさっきのように、深くお辞儀をした。どこまでも、礼儀正しいブラスト。女の子みたいだ。

 「いいんだ。一様、でしだしな」

 「え、それって・・・」

 自分事を、でしだと認めてくれたと思ったブラストは、緑色の瞳をキラキラ輝かせ、レッドの顔をじっと見つめた。

 「う、うるせえ。一様だ、一様」

 少し照れているレッド。あまり、こういう事には練れていないので、告白した女の子みたいに、顔を赤らめた。その赤らめ方は、尋常ではなく、熱があるんじゃないかと言うほどだった。レッドは、そのコードネームとあっているかは分からないが、赤面症な時がある。

 「でも、こんな言い方失礼ですけど、僕なんかでも、ワイルドタイムになったら、かなり強くなりますよね。よく、倒せましたね」

 自分が強いとは言ってないが、少し気になったので聞いたブラスト。

 「ああ、言ってなかったか。俺は、ブリッツ遺伝子の持ち主だからな」

 「ブリッツ遺伝子?」

 ブリッツ遺伝子とは、ワイルドタイムが発生する確率と同じくらいの確率で、赤ちゃんに備われている遺伝子のこと。

 このブリッツ遺伝子が備わっていると、先ほどのレッドのように、自分でワイルドタイムに入れる。

 「まあ、自分で調べてくれ。だけど、お前は、本当に才能があるみたいだな」

 「はい?」

 レッドの言っている意味が分からなかったbラストは、少しから買われているんじゃないかと思っていた。

 「知らないか。ワイルドタイムは、才能のあるやつに、現れるんだ」

 「ん?」

 ポカーンとした顔をしているブラスト。わかっていなようなので、レッドは続けて説明した。

 「ワイルドタイムは、ブリッツて神様が、さずけるらしい。なぜだかわかるか?」

 「いえ」

 「ブリッツは、才能があるやつを、ワイルドタイムを使って、まだ生きろって言ってんだ。でも、そのワイルドタイムで亜騎士になっているようじゃ、ブリッツの見込み違いって、言われてる。今はまだ、何でブリッツ遺伝子と、ワイルドタイムが起きているのか、解明されてないんだ」

 「へー。だから、ブリッツ遺伝子なんですか」

 「そう言うこと。だから、お前はブリッツに認められた、才能の持ち主ってことだ」

 「そんなめっそうもない。僕なんかまだまだ」

 ブラストは、いつもどうり謙遜している。

 「なあ、ブラスト」

 「はい」

 「そろそろ、自分の力、認めてもいいんじゃないか?」

 「はい?」

 「お前は、強い。もしかしたら、俺よりつよくなるかもしれねえ。だから、もっと自信もって、成長しろ。謙遜して、自分の才能に気付かなかったら、強くなれねえぞ、一生」

 「でも、僕なんか」

 「ああ、じれったいな。いいか、お前は強いんだよ。皆に言ってやれ、自分は強いって。それで批判されたら、俺が言って立って言え。俺は、お前の強さを認めてるんだからな」

 「レッドさん・・・はい。僕は強い。これからも、頑張ります」

 「おお、その域だ」

 こうして、ブラストはもうひとまわり成長した。

 そして、レッドも成長したのかも、知れない。

 「あ、そうだ」

 「何だよ」

 「僕、思ったんですけど、ブリッツ遺伝子持ってたって事は、ずっと、魔騎士にあこがれてたんじゃ、ないですか?」

 「・・・ああ、昔はな。だけど、今は、魔騎士をいやいややってんだ」

 「え!」 

 そのあとに、レッドは全てを話した。

 レッドはの家計は、武士の家計のように、魔騎士をずっと続けている家計だ。

 そのため、レッドも子どものころから、魔騎士になるための訓練を受けてきた。レッド本人も、魔騎士になるのが夢だったので、訓練に毎日励んでいた。

 だが、ある日。レッドの父が、仲間の魔騎士に裏切られ、モンスターに殺された。

 レッドは、それから魔騎士が嫌というより、怖くなったしまった。皆が皆、仲間を

見捨てるとは限らないとは、思っているのだが、レッドにとって父とは、憧れだったので、今でも心のもやもやが、取れていなかった。

 レッドは、魔騎士をやめて、別の道に歩もうと思ったが、武士の代わりになった魔騎士は、代々続いている家計だと、止めるにも止めれなかった。なので、いやいや、レッドは魔騎士をやっているのだ。

 「そうだったんですか・・・」

 話を聞き、理解しようとしたブラスト。だが、まだ十六歳のブラストには、理解ができなかった。

 「で、お前は、何で戦ってる?」

 「ぼ、僕ですか。僕は、その、いじめで」

 「いじめられてたのか・・・」

 「いえ、その逆です」

 「逆!」

 まさか、と思うレッド。だが、ブラストの顔は真剣だった。

 「僕、いじめてたんです。でも、魔騎士を知って、思ったんです。自分は、強いと思って、いじめてた。でも、モンスターを倒すと思ったら、途端に怖くなって。それで、自分はいじめで、自分が強いと主張していたことに気がついて、自分はなんて弱いんだと思って、魔騎士を始めたんです」

 真剣なまなざしで、ブラストは全てを話した。ブラストは、昔は今とは比べ物にならないほど、やんちゃっていじめっ子だったのだ。

 「へえ」

 「へえって」

 ブラストは、真剣に話したのに、へえで、受け流すレッドに、少し腹が立った。

 「ごめん、ごめん。でも、自分が弱いって気付けたら、どんどん強くなれる。がんばれよ、ブラスト」

 「は、はい」

 そういって、ブラストは再び深くお辞儀をした。

       *

 「ドン」

 二人が練習場で、再び訓練していると、隣の訓練場から、爆発音のようなものが聞こえた。

 「何だ?」

 「いって、見ましょう。レッドさん」

 そう言って、二人は訓練場から出て、隣の訓練場に向かった。

 「こ、これは

 その訓練場にて、二人が目にしたのは、モンスターだった。

 「モンスター?」

 「グロルだ」

 「グロル?」

 「グロルは、言わばゴキブリ。ナイトキャッスルにだけ、なぜか住むモンスターで、ゴキブリと違うのは、成長すること。こいつみたいに、なる時もある」

 二人の目の前にいるのは、高さ二十メートルの訓練場いっぱいの、大きさの下半身はサソリで、上半身は蟹のような化け物だった。

 「行くぜ!ブラスト」

 「はい」

 お互い武器を構えると、グロルに走って行った。

 レッドは、グロルの巨体の後に回っると、愛剣のアグルを抜くと、サソリの尻尾のような尻尾に、叩きつけた。

 そうすると、簡単に尻尾は切れた。

 「やっぱり、ゴキブリか」

 巨大化したとはいえ、やはり下級モンスター。簡単に倒せそうだ。

 「ブラスト!」

 「は、はい」

 反対側で、双剣をグロルに手際良く叩きつけているブラストは、レッドから何やら指示されると、攻撃をやめ、後にバックステップした。

 「こっちだ。グロル」

 グロルを挑発すると、グロルは気になったのか、ブラストを向いていたが、レッドの方を向いた。

 「はああああ」

 レッドは、アグルを鞘にしまうと、手にマゲリマムという、赤い大剣を自分の能力で転送させると、自分の方を向いたグロルめがけて、大剣のマゲリマムを叩きつけた。

 そうすると、でかくなっても弱いグロルは、見事に左右に真二つになり、闇に消えて行った。

 「やりましたね。レッドさん」

 「・・・」

 ブラストが話しかけたが、レッドはまだマゲリマムを出しており、何かに備えて構えていた。

 「ブラスト。訓練場から出ろ!」

 ブラストに怒鳴り散らすレッド。少し、汗っているようでもあった。

 「は、はい」

 怯えたように返事をしたブラストは、双剣のフラルベをしまい、ドアを開けて廊下に出て行った。 

 「でてこい」

 何かを感じたレッドは、ブラストがいなくなったことで、レッドしかいなくなった訓練場で、どなった。

 「ばれたか」

 レッドの反応にこたえる、謎の声。

 そのあとに、レッドの前に、モンスターやワイルドタイム状態になった者を包む、暗黒の闇の渦が現れると、そこから、一人の騎士が現れた。

 その騎士は、魔騎士ではない。力が暴走して、闇におぼれている、亜騎士だった。

 「ぶ、ブリッツ!」

 その騎士のことを、レッドは知っていた。

 レッドをかばって、モンスターに攻撃されて、ワイルドタイムに入ったが、止められず亜騎士になってしまった、コードネームブリッツだった。

 「久しいな」

 不気味に微笑むブリッツ。

 「ブリッツ。ごめん。俺のせいで、亜騎士何かに」

 「そうだ」

 亜騎士は、もとは魔騎士。闇におぼれている亜騎士を嫌っている。それは、亜騎士になってもだ。だから、自分を亜騎士にさせたレッドを恨み、ここにやってきたのだろう。

 「だが、ブリッツ。お前は、亜騎士だ。倒す」

 そう言ったレッドは、赤い大剣のマゲリマムを振りかぶり、ブリッツに走っていった。

 「亜騎士になった俺に、勝てると思うな」

 二人の距離が縮まると、レッドはマゲリマムをブリッツに叩きつけた。

 「何!」

 だが、その場所からブリッツは消えた。そのため、マゲリマムは訓練場の地面に叩きつけられた。

 ブリッツの能力は、時間制限なしでワイルドタイム状態になれる能力。その力は、亜騎士になったことで強化され、ずっとワイルドタイム状態になっている。つまり、無敵と言っていい。

 「遅いんだよ!」

 レッドは、ブリッツの声がした後を振り向くと、目の前にはブリッツに右足が存在していた。

 「ぐわあ」

 顔面にブリッツの蹴りをまともに食らったレッドは、地面に転がりながら吹っ飛ばされていき、兜が力に耐えられなかったのか、レッドの頭から兜が外れてしまい、倒れたレッドの一メートルほど先に転がって行った。

 「恨みをはらす」

 そう言って、ブリッツは高速で倒れているレッドに走っていった。

 レッドが、ワイルドタイムを発動した後でなければ、ブリッツと互角に戦えただろう。だが、ブラストを止めるためにワイルド愛無に入ってしまったので、ブリッツを止めるのは、不可能と言っていい状態だ。

 そして、もう一つ。さっきは、ブリッツを倒すと言ったが、もとはアクアの前の、レッドの相棒。レッドにとっては、ブリッツが初めての相棒でもあり、友達でもあった。だから、倒したくない思いも強かった。

 亜騎士を助ける方法は、いまだ解明されてない。亜騎士を葬るには、殺すしかない。だが、レッドは悩んでいた。

 「うおおお」

 兜を外したまま立ちあがったレッドは、襲いかかってくる高速のブリッツの攻撃を、ギリギリで避けると、鞘におさめられているアグルを抜くと、レッドが避けたことでガラ空きになったブリッツのわき腹に、叩きつけた。

 だが、それを読んでいたブリッツは、再び瞬間移動と言ってもいい早さで、レッドの後に回り、再び右足でレッドの背中を蹴り放った。

 「ぐ!」

 痛みのあまりアグルをはなしてしまったレッドは、訓練場の壁へと飛ばされ、壁にぶつかり、ずるずると地面に落ちて行く。

 「終わりだな」

 ブリッツは、服のポーチからナイフを取り出し、ナイフの矛先を倒れているレッドに向けた。

 「ブリッツ・・・やめろ。お前は、そんな奴じゃない・・・」

 「それは、昔の話だ。今は、憎い亜騎士なんだよ!」

 怒りの表情を浮かべたブリッツは、ナイフを倒れているレッドの、顔面に向かって投げつけた。

 「俺は、死ぬのか?いや、俺はまだ生きる。お前を救うために!」

 そう叫んだレッドは、すぐさま立ち上がり、ナイフをよけると、レッドの体が鎧ごと光り出した。

 「ワイルドタイム?」

 「おおおおおおお」

 レッドは、確かにワイルドタイムに先ほどなって、今はなれないはずだ。だが、それは自分でということだ。死に直面して、ワイルドタイムに入るぶんには、ワイルドタイムが使えない状態でも入れる。

 「雄叫びを、狼のようにあげたレッドは、ブリッツのスピードより速いスピードで、ブリッツの背後に回った。

 「おりゃああ」

 だが、それを読んでいたブリッツは、後に右手を回した。

 だが、そこにはレッドの姿はなかった。

 「こっちだよ!」

 レッドは、ブリッツに攻撃するのではなく、兜とアグルをとるために移動していたのだ。

 ワイルドタイムに入ったレッドは、兜を頭にはめ、アグルを構え、今度は音速の領域で走り、アグルを叩きつけた。

 「はああああ」

 戦闘隊背になったブリッツは、レッドの攻撃を避けた。

 そして、通り過ぎていくレッドの後頭を、左足で飛んで、右足で蹴り飛ばした。

 レッドは、再び壁に向かって飛ばされた。だが、壁に当たるはずのレッドの体がなかった。

 「何所行った?」

 「後だよ!」

 ブリッツは、言葉通り後を振り向いたが、そこにもレッドはいなかった。

 「何所いった」

 先ほどのワイルドタイムにはいったブラストのように、あたりを見回すブリッツ。だが、レッドの姿はない。

 「は!上か」

 そう思って上を向いたブリッツ。だが、そこにもレッドいなかった。

 「何所行った」

 「行くぜ」

 そう言ったレッドが、出てきた場所は、隣の訓練場とつなぐ壁を、破壊して現れたのだ。

 音速の領域で走ったレッドは、即座に隣の訓練場に移っていたのだ。

 「何!」

 驚いたブリッツ。だが、遅かった。煮えたぎったような赤色をはなつアグルによって、真二つに引き裂かれた。

 そして、その遺体は闇に包まれ、消えて行った。

 「うおおおおおお」

 だが、レッドのワイルドタイムは終わらない。

 だが、そんな時。

 レッドの前に、現れた一人の気が現れた。

 「てめえは誰だ?」

 「・・・」

 その魔騎士は、言葉を発する前に、刀の零式を抜き、ワイルドタイムになったレッドに、横から切りつけた。

 「ぐわあああ」

 そうして、レッドは闇に包まれると、もとの姿に戻り、気を失い倒れた。

 そして、その騎士の名前は、孤独の戦士コードネーム ゼロだった。

         *

 「ん?」

 レッドは目を覚ますと、まず両手で両眼をこすって、ぼやけている目をなおした。

 「レッド!」

 レッドの目に、最初に映ったのは、青い髪色をしたアクアだった。アクアは、必死そうな顔をしていて、少し冷や汗が見えていた。

 「どうした?アクア」

 何も覚えていないレッドは、心配そうに自分を見つめるアクアに話しかけた。

 「レッド。あんた、一日目覚めなかったんだよ」

 そう、レッドはあの事件から、ちょうど二十四時間寝ていた。

 パートナーのアクアは、一日つきっきりで、レッドを看病していた。

 「う!」

 レッドが寝ているベッドは、医療室のベッドで、やけにホカホカしていた。

 そのベッドから、起き上がろうとしたが、ワイルドタイムを二回発生させた体は、一日では治らず、まだ体がいたんだ。

 「無理しないでいいよ」

 「すまん」

 そう言って、レッドは再び寝転がった。

 「そうだ。ブリッツは?」

 「ブリッツ?何?」

 レッドのもとの相棒のブリッツとは面識が一切ないアクアは、ブリッツ遺伝子に関係しているのだと思った。

 「俺は、ブリッツと戦ってて・・・それで。う、思い出せない」

 その先を思い出そうすると、レッドの頭に何かにぶたれたような痛みが走った。

 「あそこには、ゼロっていう魔騎士と、あんたしかいなかったわよ」

 アクアは、ブラストと同時にレッドを発見した、第一発見者なので、その時のことを述べた。

 「そうか・・・」

 レッドは、自分がブリッツを倒したことを悟った。

 それより、ゼロとは、どんな魔騎士なのだ?どうしてそこにいた?などの、コードネーム ゼロに関しての疑問がしょうじた。

 「それより、トロピカリンゴ、むいてきてあげる」

 アクアは、レッドがトロピカのもとになっている、トロピカリンゴが好きなことを知っていたので、自分で持ってきたりんごを向くために、部屋を出て行った。

 「ブリッツ・・・亜騎士を助ける方法はないのか?だから、魔騎士はいやなんだ」

 前の相棒を殺さなきゃならない、それが魔騎士の世界だ。亜騎士を倒すのは魔騎士。

 魔騎士には、簡単に入れるが、実力だけではなく、精神面でもかなり強くなければならないので、簡単に続けるのは、選ばれた魔騎士と言っていいだろう。

 そんなブリッツのことを考えているレッドのいる医療室のドアが、突然開かれた。ノックなしなので、礼儀正しいアクアではないことは確かだった。

 「フェンリル。それに、皆」

 ドアを開けた人物は、元気者な魔騎士 フェンリルで、そのほかには、ブラスト、オラシオン、アクセルがいた。

 「大丈夫か?レッド」

 フェンリルは医療室に入ると、すぐさま、ベッドの横にある小さないすに座った。

 「大丈夫ですか?レッドさん。発見した時は、死んでいるかと思いました」

 師匠のレッドを心配しているブラストは、もう椅子がないので、寝ているレッドに近づいた。

 「情けない」

 クールなオラシオンは、倒れていた人間にかける言葉とは思えない、冷たい言葉を発した。

 「レッド、駆け付けたのだが、間に合わなかった。すまん」

 律儀で礼儀正しいアクセルは、自分を悔やんでいる。

 「気にすんな。俺が悪いんだ。お前は関係ないだろ」

 「だが、お前とは、付き合いが何かと長いからな」

 レッドとアクセルは、ライバルみたいなものだ。お互いを助け合いながらも、闘い続ける。まさに、男の闘いだ。

 「そんな堅い事言わないで、何か食べようぜ」

 「アクアが、リンゴをむきに行った」

 「まじで、俺も手伝ってこよ」

 十八歳だが、ガキのようなフェンリルは、すぐさま椅子から立ち上がり、部屋を出て、アクアを追いかけた。

 「騒がしい」

 フェンリルが走ったことで、誇りが少したち、オラシオンはその誇りが鎧に着いたので、振り払った。

 そんな時だった。

 誰も、テレビのリモコンを触っていないのに、医療室のテレビが自動で着いた。

 「ん?」

 気になったレッドは、無理しながら起き上った。

 そこに映っていのは、大阪にある魔騎士本部の、学校で言う体育館に近いホールで、そこには、一人の男性が立っていた。

 「ボス」

 その人物は、魔騎士のトップの存在で、皆はボスと言っている。 

 「ええ、みなさん。突然ですか、重要な事を発表します」

 この番組は、生放送なようで、画面の右上に、LIVEと書かれていた。

 「何だ?」

 「結構重要な事なんでしょうか?」

 自動でテレビがついたということは、全てのナイトキャッスルのテレビが一成に着いたと考えたブラストは、起き上がったレッドの方を向きながら言った。

 「さあ?聞いてみるか」

 四人は、テレビを消さないまま、画面を見た。

 「ええ、今日から一カ月ほど先に、コスモバトルという、大手大企業のコスモ会社主催の大会が開かれます。その大会の出場権は、魔騎士である事。そう、魔騎士のトップを、改めて決めようじゃないかということです」

 「何?魔騎士の頂点?」

 強さを求めて魔騎士をやっているオラシオンは、ボスの言った言葉に食いついた。

 「それと、優勝者には、一つだけ長いをかなえられます。それは、何でも結構です。魔騎士とコスモ会社の力を持って、何でもかなえて見せます。それでは、ごきげんよう」

 そう、ボスが言い終わると、テレビの電源が消えた。

 「コスモバトル?願いをかなえられる?」

 まだ、ボスの言った事が本当だとは思えないレッド。

 願いをかなえるのは、どんな願いだとしても、かなりの金がかかるだろう。魔騎士は是認でやっているので、国民の反論も置きかと思われた。だが、警察何かと違って、魔騎士はモンスターを倒すので、欠かせない存在だ。なので、国民は魔騎士になら税金を使えると、事前に調査をとってあった。

 なので、コスモバトルの開催と、願いがかなうというのは、本当だろう。

 「面白い。俺は、優勝し、聖剣 エクスカリバーを手に入れる」

 「エクスカリバー?それは、伝説だろ。さすがに、無理なんじゃないか?」

 「いや、そうでもないかもしれんな」

 そう、アクセルが呟いた。

 「どういうことだ?」

 「エクスカリバーは、その強さのために、魔騎士の本部が封印しているという噂が流れていた事があった。本部が協力しているなら、可能かもしれんな」

 「まじかよ」

 「ふん」

 「あのそれで、アクセルさんの願いは?」

 おどおどした表情で、アクセルに聞くブラスト。アクセルは、オラシオン動揺、コワモテなので、ビビリなブラストが怯えても仕方ない。

 「俺か?俺は、自分の限界を知る事。そのために、魔騎士になったのだが、いまだに限界が見えない」

 加速する能力を持つアクセルは、そのスピードは無限の速さ。なので、自分の限界がづっとしりたがっていた。

 「それこそ、無理だろ」

 「そんなの、本部とコスモ会社がどうにかすればいいことだ」

 「そう言う所は、傲慢だよな」

 「だったら、ブラストの願いは?」

 自分が聞かれたので、アクセルはブラストの願いを聞いた。ブラストは、欲がない性格なので、予想がつかなかった。

 「ぼ、僕ですか?僕は、強くなる。そうです。強くなります」

 「それは、自分で努力しろ」

 「確かに、実力じゃなくて力を得たのは、m騎士として失格です。でも、守りたいんです。自分の罪を償うために。この世界を」

 強く語ったブラスト。やはり、いじめっ子だったとは思えない。

 「そうか。願いか・・・」

 「レッドさんの願いはなんなんですか?」

 「そうだな。魔騎士をやめる事かな・・・」

 「!」

 三人は、レッドが魔騎士をいやいややっている事は知っていたが、いざ言われると、驚いてしまった。

 「そんな驚くなって。でも、俺は魔騎士をやめる。そして、大会に優勝できなかったら、魔騎士を続けるよ。永遠にな」

 「本当ですか?だったら、僕がレッドさんを倒します。そして、レッドさんに魔騎士を続けてもらいます」

 「そうか。まあ、続けるは分からないがな。でも、踏ん切りはつくだろう」

 「分かりました。レッドさん訓練してください」

 「自分を倒す魔騎士を自分で育てるか。面白いな」

 そう言って、四人は笑っていた。

 そう、レッドの願いは魔騎士をやめる事。

 コスモバトルに出るすべての人間が、それぞれの願いをかなえるために、戦う。そう、それが魔騎士だ。













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