君との出会い
初小説です。
まだ中1で小説は全く書き馴れていません。
みなさんの足元にも及びませんが、読んでくださるとうれしいです。
あの日、僕は空を見上げた。快晴。360度どこを見渡しても、雲1つ無い。
そりゃそうだろうな。天気予報で前々から今日この日をチェックし続けていたんだから。
今日は待ちに待ったデートの日。
僕の彼女、「望月莉緒」との。
グニャっと、突然視界が歪んだ。そして、僕は嘆いた。
「…なんでなんだ。どうして莉緒なんだ…」
目からは涙が零れ落ちた。
そう、彼女は……。
…僕「瀬下翼」と望月は高校1年。僕も望月も受験し、華咲南高校に入学した。少しレベルの高い高校だ。僕の中学校からは、僕を含めて7人が合格。残念ながら、仲が良かった友達は落ちてしまった。そいつは少し離れた燐前中央高校に通うことになった。そっちには、僕の中学の友達が数えきれないほどいる。
望月の中学からこっちに来たのは望月だけだった。1人で中学からこの高校に入学したのは、望月だけだったらしい。最初は1人だったが、望月のさっぱりとした性格や面倒見の良さで、クラスに打ち解けるのは簡単なことだった。
4月も半ばになり、桜のピンクはもうほとんど見られなくなった。
僕も徐々に知らない人と仲良くできるようになってきた。僕に人見知りとかいう感情がなくて良かったなと思った。
?「おい、翼ッ!!メシの時間だぜ。」
翼「はいはい。あ、俺今日弁当だから。」
?「えー、マジかよ…。しゃぁねーな。購買行ってパン買ってくるから、食べないで待ってろよ!」
翼「了解。待ってるよ。」
こいつは、「平原達也」。ここにきて、仲良くなった友達。元気いっぱいの明るい性格。意外にも頭がいい。
?「ったく、達也のヤツ…。早くしろよ。」
こちらで愚痴ってるのは「白川涼汰」。髪の毛を濃いめの茶で染めている。タバコも吸っていると聞くから驚きだ。でも、根はけっこういいヤツで優しい。
達「たっだいまぁー。パン買ってきた。」
涼「よし、じゃあ食おうぜ。いたたきまーすっと…。」
翼「…いただきます。」
なんだかんだで忙しくも充実した毎日を送っていた。
7月中旬。夏休みを目前にした僕たちは浮かれていた。
涼「なぁ、今日カラオケ行かねぇ?」
翼「…んーと、今日は予定空いてるな。いいよ、行こう。」
涼「よしッ。じゃあ、達也は?」
達「全然行ける!」
翼「うん、〇〇店の前で6時半集合な。」
高校生になり、かなり自由になれた僕は今をとても楽しんでいた。
?「ちょっと、待ちなさいよ。たつ!!」
キンキンに響く声。そこに立っていたのは「小坂いちご」。
ショートの髪が似合う、僕のクラスの級長。少し細めの目に、小柄な体。活発でみんなのリーダー的存在。達也から幼なじみだと聞いていた。
達「なんだよ、いちご。」
い「アンタ、まだ数学のプリント出してないでしょ?出すまでカラオケ禁止!!」
そんなぁー、許していちごォ、などと叫ぶ達也をおいて僕らは歩き出した。
涼「じゃあな、達也ッ!!」
い「…ねぇ、私たちも行ってもいい?カラオケ。」
帰り際に小坂がいきなりこんなことを言い出した。
翼「いいけど…たちってことは他にも?」
い「うん。莉緒と紗菜なんだけどいいかな?」
紗菜というのは「藤岡紗菜」
藤岡は僕の知り合い。…ていうか、小中共に同じ。でも、それほど親しくない。
涼「よっしゃぁーー!!OKOK。行こうぜッ。」
涼汰は藤岡をよく気にかけていた。僕が望月を気にしていたように。
この一言でいちごはすべてを悟ったらしい。
い「はぁーん。なるほどね。ってことは、瀬下さんは莉緒でしょ?」
人差し指をたてて、僕の口の前にもってくる。…図星。顏が赤く染まっていくのが分かった。
涼「そーなんだよ。俺は藤岡さん狙いで翼は望月さん狙い。」
ピストルを持つ動作。そして、バキューンと撃った。
カラオケ前には、僕、涼汰、小坂、望月、藤岡が集まっていた。
最初に私服についての話になったのを覚えている。僕の私服はなかなかの好評で、3人に褒められた。
望月は髪にワックスをかけてほしい、と言った。明日からそうするよ、僕は優しく笑いかけた。
やっぱり可愛いなぁ、望月は。サラサラの長い黒髪が僕を魅了した。
部屋に入ってからも、かなり盛り上がった。元気な性格なのが集まればこうなるのであろう。
…ここまでは本当に楽しかったなぁ。望月ともたくさん話せたし。
でも、この先に起こる悲劇なんて知らなかった。
知りたくなかったんだ…。
どうだったでしょうか?
まだまだ続きます。
誤字、脱字等があれば是非教えてください。
感想などもお待ちしています。
読んでいただきありがとうございました。