ここまでのあらすじと人物紹介:ラビリンス 深層1500万m
タツヤたちは、人間を滅ぼそうとするアイギスを止めるため、その跡を追う。
アイギスの気の残渣を辿り、グローリーホールの底を探検し、再び大穴に辿り着く。
その大穴はアースホールと呼ばれる大穴だった。
大穴の淵にあったのは、別の冒険者たちがここでまで辿り着いた痕跡だった。
それまで、グローリーホールに、夢を託し無謀にも飛び込んだ者はいた。みな、無残な最後を遂げたと思われていたが、ここまで辿り着いた者たちがいたのだ。
彼らの無謀とも思える行動は決して、無駄ではなかった。
タツヤたちも前の冒険者たちと同様にアースホールへと飛び込んだ。
アースホールと呼ばれるその大穴は、空間が歪み、地球の直径よりも深い。穴の中は、あらゆる物理法則が成り立たない。
その最深部は、時間、空間、あらゆる理すらが歪んだ世界だった。
そこでは、自分が望むことで、所望する時間と空間を覗くことができ、転移することすらできた。
タツヤはそれを利用し、霞の過去を覗こうとする。
霞の過去にあったのは、タツヤが自分の転生前の世界、それも、自分の想いを寄せた大学の先輩がいた場所、時間も一致した。
霞は転生者、しかも、自分の想いを寄せたあの先輩とよく似ている。過去をさかのぼれば、想いを寄せた先輩と同じ場所、同じ時間の世界が現れた。
つまり、その意味することは、、、タツヤはその正体を掴むべく、この世界であの人を探した。
ついに、よく似た人を見つけるも、踏切が二人の邪魔をする。
タツヤは声をかけようとするも、ついに自身の勇気のなさから、声をかけることが出来なかった。
アースホールへ戻るが、今は、アイギスの破壊活動をとめることが最優先だ。
未だ、心にわだかまりを残しつつも、アイギスを止めるべく、アースホールからラビリンスへと転移するのだった。
タツヤ:
主人公。ランクDで魔術は扱えないが、何度も転生するうちに剣術だけは長けた。
何度も何度も転生する能力を持つ。彼の人生は暗い。楽しい人生なんてなかった。たった唯一、大学時代にだけ楽しい時間があった。その時に出会った先輩に片思いをする。
今回の転生した世界では、その先輩によく似た人と出会う。そして、彼女もまた、転生者であることを知る。
彼女の過去を知るチャンスがあるも、彼の勇気のなさが、二度とないチャンスを逃す。
霞:
タツヤの大学時代の想いを寄せる先輩にそっくりな女性冒険者。転生者。
アースホールの歪みを利用すると、どうやら、霞は転生前はタツヤと同じ場所、同じ時間を生きていたようだ。
それははたして偶然なのか。
妖精アリエル:
自称妖精。過去にアイギスの城から、お宝を盗もうとしていたらしい。
アリエルの話によれば、妖精はおならはしないらしい。
グルグル巻きにされることに快楽を感じるらしい。
アイギス:
アイギスラントブルカ=ブラッドレイン=ボーンテッドブルーン
自称、最高血種の姫。いわゆるバンパイヤ。
ウザい妖精を追い払うために、手には大きめのハエたたきを持っている。武器は赤黒い槍。
何かの間違いで人間を自ら創造したという。その間違いを正すため、人間を滅ぼそうとラビリンスで破壊活動を始める。
朱音:
RGF社の民兵、第一最前線調査部隊曹長。
グローリーホール周辺の調査や警備を担当している社畜社員。ランクA。
グローリーホールに飛び込んだ『ベベルゼルド』という冒険者に恋焦がれ、RGFに入社した。当初、事務職希望だったが、優秀な戦闘能力を評価され最前線へ配属されてしまった。
グローリーホールにいたところ、アイギスに遭遇、しかし、敗退する。
ベベルゼルド:
冒険者であるが、詳細不明。
仲間と共にグローリーホールに飛び込んだ後、消息不明。しかし、アースホールの近くに彼の書いた置き手紙が残っていた。
リア:
「小さな地図屋」の店主でいつもはタツヤの作った地図を買い取っている。元冒険者で、人間が地上で生活していたときから、ラビリンスを開拓するまで、その歴史を見ている。
ダン:
Bランク、優秀でもないが、冒険者。詳細は不明。
グローリーホールからアイギスが出てくる様子を目撃した。
グローリーホール:
深層1.5万mにある大穴で、深層10万mまでに通じる。過去にグローリーホールの底に夢を抱いた冒険者たちが飛び込んだことはあるが、戻ってきたものは誰もいない。
RGF社が地下へ進むための開発を進めている。
アースホール:
地下10万mにあった大穴。アイギスが言うには地球の直径よりも深く1500万m以上あると言わる。地上での物理法則の成り立たず、常識とはかけ離れた現象が起きる大穴。
重量の密度によって、光が偏移し、色とりどりのオーロラのように色が変化する。
さらに深くなると光や空間、時間までもが歪み、過去の時間、異なる場所を見ることができ、転移することすらできる。




