43古き歴史の復興(アイギス)
あたしの名はアイギスラントブルカ=ブラッドレイン=ボーンテッドブルーン。誉れ高きの最高血種の姫。
古来より、この地球は我が一族の住む場所であった。一時は、この城を居城とし、何人もの血族を従え、ときに、晩餐、ときにパーティなどと日々が宴の毎日であったものよ。
だが、ちと、やり過ぎた。
我が、供物は血と肉。当時の血と肉といえば、巨大なトカゲが地球上に大繁栄しており、そやつらを我が供物として食していたものだった。だが、とり過ぎたせいで絶滅してもうた。
ちい〜とばかし、やり過ぎたのかもしれないの。
そのせいもあってか、地球上の食物連鎖のバンランスが崩れてしまったのか、気づけば、人間などというふざけた種を誕生させ、地球上に蔓延させてもうた。
我が血族で間引きもしたものだが、人間の繁栄には追いつけず、人間どもは我が血族のことをバンパイヤなどと呼んで忌み嫌い、我が血族に対抗する始末。気付いたときには、我が血族は衰退の一途をたどり、ついに我、独りとなってしもうた。
まったく、人間という種は憎たらしくて仕方がない。
そして、さらにだ。
我が居城も、年月の経過には追いつけず、地球の地殻変動により、地底の奥底に落ちてしまったものよ。
まったくといって運がない。
この地底に落ちてからというもの、もう、何年という月日が経過するうちに、経過した年月も忘れてしもうた。
地底から這い出て、憎たらしき人間どもを始末していもいいのだが、何かと億劫でな。
わざわざ地底から出ていくのも、めんどうなので、そのまま放置して、束の間の休憩を取っておったのじゃ。
たまに、我が城を訪れるといえば、この地底に住みついた小物の魔獣に、ふざけた妖精ども。
魔獣などは我が気配に気づけば自ら逃ていくので手間はないが、特に妖精などは妙に知恵があり、ロクなことをしないので人間以上に憎たらしい。
毎回毎回、妾が束の間の休憩を取っていることにつけて、奴らは勝手に我が居城の備品や宝物を勝手に持ち去りやがる。毎回毎回、そのたびに、休憩から目を覚まし、取り返すのじゃが、なんと迷惑なことよ。今度、邪魔しおったらハエたたきでぶっ叩いてやりたいわ。
じゃがな、ふと、先ほどこの城へと通じる穴に、何者かが現れた気配がするのじゃ。久しぶりの供物よ。少し、休憩をとり過ぎたのかもしれぬ。久しぶりに少し起きて見ようとするかの。
これは楽しめそうじゃ。




