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こまでのあらすじと人物紹介:ラビリンス 深層1万m

 

 タツヤは何度も何度も転生を繰り返した人間だった。


 転生といっても何も楽しいことはない。ただ、孤独で、周りから蔑まれるという人生を繰り返すだけ。

 そんな人生を何度も何度も繰り返した。ただ生きては死ぬだけの作業を繰り返した。

 楽しかったといえば、転生する前の大学時代、あの時だけは唯一の楽しい時間だった。

 タツヤはそこで、そんな自分を慕ってくれる大学の先輩に片想いした。


 タツヤは今回も転生し、行きついた場所がこの巨大地下迷宮都市ラビリンスだ。

 タツヤは偶然にも、大迷宮でRGF社の民兵に襲わる女性を助ける。その女性は、転生する前に想いを寄せたあの先輩にそっくりな女性、霞だった。

 さらに、霞は、偶然にもタツヤの同じマンションの隣人でもあった。

 タツヤは、その時はまだ、こんな偶然もあるのか、程度に思うのだった。


 一方で、タツヤはマッパー、地図職人だ。地図の調査をしているうちに、未調査領域である羽虫と出会う。

 いや、失敬、羽虫ではなく妖精アリエルだ。

 タツヤは妖精を捕まえ、自宅に戻るが、そこで偶然にも隣人の霞と出会った。


 そんな折、妖精アリエルは、地下10万mの世界に超高価なレッドダイヤがあるという。

 地下10万mというのは、誰も踏み込んだことのない未踏破領域。

 そこへ行くには、グローリーホールと呼ばれる大穴を通る必要があるが、妖精アリエルが言うには、魔術で飛べば辿り着けるという。

 レッドダイヤに目のくらんだ霞は、タツヤを連れて、グローリーホールへと挑む。

 だが、途中でアリエルの生気が途切れ、結果は惨敗。


 その後、温泉で女湯覗きなどというあらぬ噂を立てられるという珍事件もあったが、アリエルの能力を再調査し、再びグローリーホールへと挑んだ。


 だが、今度、そこに現れたのは、以前、霞を襲っていたRGF社の兵士たち。

 RGF社の兵士は応援を呼ぶ。

 そこに現れたのは大迷宮を覆いつくすほどの大兵団。だが、何度も転生を繰り返したタツヤは、剣術だけは異様に長けた。そんな絶望的な状況でありながらも、敵兵士を確実に倒す。


 邪魔する者はひたすら排除する。それが、彼がこれまでの転生で繰り返した中でやってきたことだった。

 そんなときに、霞がタツヤの手を取り、タツヤの目を覚まさせる。

 そして、そのままグローリーホールへと飛び込んでしまったのだ。


 さて、グローリーホールの底、そこにはどんな世界が待ち構えているのか。



タツヤ:

 主人公。ランクDで魔術は扱えないが、何度も転生するうちに剣術だけは長けた。

 何度も何度も転生する能力を持つ。彼の人生は暗い。楽しい人生なんてなかった。たった唯一、大学時代にだけ楽しい時間があった。その時に出会った先輩に片思いをする。

 転生をしても、彼の人生は変わらない。周りから蔑まされ、孤独に生きるだけ。もう一度、大学時代の先輩に会いたいと思っている。


霞:

 タツヤの大学時代の想いを寄せる先輩にそっくりな女性冒険者。ランクBを称しているが、高度な魔術が使える。

 お金大好き。基本寝坊。背はスラっと高く、黒のストレートのロングヘアーだが、毛先に少しウェーブがかかった大人の女性のヘアスタイル。ただ、頭のてっぺんに大きな寝ぐせがついているのが残念なポイント。


妖精アリエル:

 自称妖精。タツヤからは羽虫と言われている。魔術が得意だが、人から生気を分けてもらう必要がある。

 手に乗りそうな程に小さく華奢な体に純白の衣、銀髪の髪、ツインテール、透明で蝶のように美しい羽。

 一見すると美少女だが、行動がオヤジ臭いところがある。

 妖精の村の引っ越しで置いてかれた残念な奴。


リア:

「小さな地図屋」の店主でいつもはタツヤの作った地図を買い取っている。夜は酒場「地図売りの娘」を営んでいる。酔った冒険者相手に、余った地図を高額で売りつけている。

 白いピッタリとしたワンピースでスカートにはスリットが入り、そこから見える脚が何ともセクシー。ロングヘアを右肩で結でいる。赤い目が特徴的。


RGF社:

 ラビリンスの燃料資源会社「Royal Gulf Fuel社」。

 資金が潤沢にあり、専属冒険者を大量に雇い、数の暴力で多くの鉱床を抑えてしまう。冒険者には悪名高い。

 グローリーホールの開発をしているも、まったく進んでいない。


朱音:

 RGF社の民兵、第一最前線調査部隊曹長。

 グローリーホール周辺の調査や警備を担当している社畜社員。

 事務職希望だったが、適性検査の結果、優秀な戦闘能力を評価され最前線へ配属された。

 赤髪のショートカット、黄土色の迷彩服、高性能自動照準機能付き小銃を装備している


ダン:

 Bランク、優秀でもないが、冒険者。詳細は不明。

 偶然、霞と思われる冒険者を目撃していた。

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