16虫として捕まりました(アリエル)
どうも、アリエルです。
なぜか、虫かごの中に入れられています。どうやら、あのあとポカッと殴られて、虫かご入れたまま、人間界の街にまで連れてこられたようです。
人間ごときに捕まるとはなんという屈辱。しかも、妖精である可憐なあたしを売るなどと言っているのです。
きっと、可憐なあたしのことだから、それは、もう億単位の値が付くに違いないはずなのだけど、困りました。
しかも、こともあろうに、このあたしを虫みたいに虫かごなんかに入れやがって。なんて扱いをしやがる。
まぁ、この程度の虫かご、あたしの魔術をもってすれば、破ろうと思えばすぐに破れるんですが、周りにも迷惑かけいちゃいますしね。
だけど、あたし、アリエルは可憐な上に、天才でもあるのです。
要は、この人間たちは金がほしいということ。
あたしの価値以上のものなんてあるわけがないのだけど、それと同等か、ちょっと安いものを提供してあげればいいわけですよ。それならば、この迷宮を熟知しているあたしには、心当たりがあるわけです。
「ねぇ、ちょっと、お金になりそうな人間界で珍しい物がほしいんでしょ。」
「・・・」
聞いてねぇ~。完全無視・・・。虫だと思われているのか、まったく相手にされず、オッサンと人間の女がオークションがどうのだとか、ずっと話していやがる。
「ねぇ、ちょっと。ちょっと、聞いてる?おい、ババぁ!」
「ぁぁああ!!」
やっと女のほうが反応しやがったのです。
しかも、ババアという言葉に反応するとは、自覚しているということですな。
「ちょっと、聞いてる?あんた、金がほしいんでしょ。ダイヤでできた洞窟の場所を知ってるわ。ダイヤって人間界だと価値があるんでしょ。」
「はっ、ダイヤ!!どこよ!」
さっきまで、「ぁぁああ!」とかブチ切れていたくせに、女のほうが食いついてきたのです。女って怖いわ。
「深層10万mの大迷宮あたりにあるのです。」
「!」「!」
突如、男も女も動きがとまったのです。
はて?何かあったのでしょうか。
「ちょっとそれ、詳しく。」
「待て、中には嘘をついて、人を騙す虫もいる。こいつには、一度騙されて生気を取られた。」
男のほうは信用してないようだけど、女のほうは目が完全$マークになっているのです。




