オープニング
諸の声聞に告ぐ-
我は未来世に於て、三界の滅びるを見たり。
輪転の鼓、十方世界に其の音を演べれば
東の宮殿、光明をもって胎蔵に入る。
衆生は大悲にて 赤き霊となり、
諸魔は 此を追うが如くに出づ。
霊の蓮花に秘密主は立ち 理を示現す。
是れ即ち創世の法なり-。
ミロク経典 第四章 二十四より
※車椅子の老人と喪服の淑女が映る画面で、MODE SELECT。
NORMAL(標準的な難易度です)に設定する。
ベッドやカートが置かれている病室のような部屋。
朝日だろうか、逆光が眩しい。
その中に佇む女性は背を向けたまま、
静かに、しかしはっきりとした口調で詩人のように語り出す。
女性の声
「…やがて来る、力を無くした世界。
それは無へと、ただ向かうだけ。
ならば、その世界を救うため、その身を母の宿りへと帰そう。
世界は、また生まれるため、死んでいかなければならない…
…これが古き預言書にあった、最後の救いの道。」
女性が振り返り、腕を組んで語り続ける。
女性の声
「世界はその罪で滅び、人はみな消えていく…
でも、君にはそうなって欲しくないの。
私は、あなたの命を留めておきたい。
そのためには、君の名前が必要なの。
さあ、君の名を言って…」
姓 檀 名 隼人
「檀 隼人」の名を知らない方は
「魔界学園(全21巻)」を読んでみよう。
古い漫画だがお勧めする。
女性の声
「…そう、君は檀隼人…
これで滅びの時にも、あなたは生きる力を失わないはず。
それを信じて、強く生きて。」
隼人
「話が分からない。」
プレイ1周目なので「話が分からない」を選択。
2周目以降に「そうする」を選択するのが自然な流れだと思う。
女性の声
「今はわからないかもしれない…
でも、ここで聞いたことは決して忘れないで…
そして私は…次の世界を育む者としてあるの。
やがて来る世界を創るのが私の役目…
さあ、私の名も呼んでみて。
姓 高尾 名 祐子
デフォルトでこの名が入っている。
今後登場する勇と千晶も同様。
今回のゲームはパーティーを組めるわけではない。
それなら名の変更可は不要と思うのだが、妙な拘りを感じる。
女性の声
「そう…私の名前は…高尾 祐子。
…隼人君。
私はもう、世界の終わりにも涙を流すことはないでしょう。
でも私は、次に生まれる世界でも君を見ていたいと思っているわ…」
祐子
「さあ、起きて。
もう時間よ…。」