帰り道、猫を追いかけてたら、異世界に転送されていた。
私は、夢原 リカ。
まさか、私が、あんなことになるなんて……
あの日までは知る由もなかった。
「猫さん待ってー!!」
ある日の帰り道、 私は、黒猫を追いかけて走っていたら……
(なんだ?あれ)
漫画で見た、魔法陣のようなものが見えた。
すると、猫が魔法陣のようなものの方に走っていき、
魔法陣のようなものの真ん中に座った
私も、猫も捕まえようと、その場所に足を踏み入れた。
すると……その時、魔法陣のようなものがピカッと光って、私は、いつの間にか、知らないところにいた。
(ここ、どこなの〜!?) 私は頭が混乱した。
すると、女の人の中の一人が話し出した。
「勇者様。どうか……どうか私達を救ってください。」
(え?勇者?救う?私が!?!?)
私は、ただでさえ混乱しているのに、自分が勇者だと知って、頭の整理が追いつかなくなった。
すると、さっきとは別の女の人がこう言った。
「これから、勇者様には、魔王戦に向けて、修行をしてもらいます。」
「ですがその変わり、私共ができることならば、なんでも致します。
何かが欲しいといえば、買ってきます。
何かが食べたいといえば、お作りします。
もちろん、宿も、最高級のところを借り、使用人もつけます。
それで、win-winでしょう?」
……異世界漫画っぽい世界なのに、win-winって言葉使っちゃうんだ……
聞いた時は、そんなことしか考えられなかった。
だが、宿に着いた時、私は、やっとあることに気がついた。
(え?元々めっちゃ強くて、魔王倒せるんじゃなくて、
毎日地道に修行して、力をつけるの!?)
私は、その事に、すごく驚いた。普通だったら、そのくらいきずくはずなのに。
実は、私は小さい頃から何かを続けるのは苦手で、
毎回途中で諦めてしまっていた。
宿題ですら、ギリギリでいた程度なのに、
地道に修行!?つよーい魔王を倒せるようになるまで!?
それが、私の地獄の始まりだったのだ……