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『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』  作者: もんじゃ
『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』
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第7話


 蛍と一緒に空き教室で昼食を食べることは日課になっていった。蛍はいつも通り小さなお弁当箱を開けて食べながら話し掛けてくる。


 「……先輩、今日もパンですか?」


 「……今日もって……今日のはま○ごとソーセージだが昨日のは焼きそばパンだ。毎日メニューは違うぞ?」


 そう言うと蛍は何か言いたそうな複雑そうな顔をする。コンビニで買うことを考えるとおにぎりだと一つ二つじゃ足りないからパンの方がコスパ良いんだよな……


 そんなことを考えていたら教室の扉が開く。


 「ありゃ?……先客がいる」


 空き教室で蛍と二人で食事をしていたら男女二人が入ってきた。制服のリボンの色から入学したての一年生だとわかる。


 「……どうしようか?」


 「……ちょっと聞いてみる……」


 二人は何かを相談して女生徒の方が俺達に話し掛けてくる。


 「……先輩、その……私達もこの教室でお昼食べて良いですか?」


 申し訳なさそうに聞いてきたのだが、別に俺達専用の教室って訳ないので「どうぞ」と答えたら


 「ありがとうございます」


 って言って彼らも二人向かい合ってお弁当を広げ始めた。


 二人ともまだ幼さの残る顔立ちで背の高さも同じくらいなのでどちらかと言えば男の方が小柄なのだろう。それにしても男女二人で食事ってことはこの二人は付き合ってるのかな?と考えていたら


 「……先輩」


 蛍が話し掛けてきて


 「……先輩、今日も一緒に帰るってことで良いですか?」


 と確認してくるのだが……


 「……そうだ、蛍。俺は今日は銀行に寄らなきゃいけないんだ……どうする?寄り道になっちゃうから一人で帰るか?」


 と聞いたら


 「……私も一緒に行って良いですか?良ければ本屋さんに寄りたいです……」


 蛍も用があるならと一緒に行くことにした。

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