第54話
「……蛍、そろそろ帰らないと、送るから起きな」
恋人になった蛍との夏休み、俺の家での過ごし方は食事・勉強・ゲームに加えて恋人同士の営みも加わった。
タオルケットにくるまった裸の蛍を起こす。大事な一人娘に手を出している後ろめたさもあり、暗くなる前に帰らせて親御さんを心配させないことは心がけている。
「……先輩、帰りたくないです……」
初めての時は小柄な身体で大変だったと思うが、段々と俺を受け入れることができる身体になってきた蛍、漸く悦ばせてやれるようになってきた事が嬉しく……ちょっと張り切って深く愛し合ったら……
「……先輩、今日は先輩とずっと一緒にいたいです……」
潤んだ目で離れたくないと訴える甘えん坊モードに入ってしまった。
「……蛍、よいこだから起きて……」
「……」
蛍は黙ってタオルケットを頭まで被って丸まってしまう。困ってしまうがそんな姿も可愛い。
「……私はずっと一緒にいたいのに、先輩はそうじゃないんですか?」
切なそうに訴える蛍。
「……蛍、俺もずっと一緒にいたいよ」
「……じゃ、今日は……「でも今は帰らなくちゃ駄目だよ」
タオルケットごと蛍を抱き締め
「……蛍、俺はいつか蛍と一緒になりたいと思ってる。その時に蛍のご両親に祝福して欲しいから今はきちんとして信頼を裏切りたくないんだ……」
わかって欲しいと抱き締めると蛍はタオルケットから赤くなった顔を出して
「……せ、先輩、それってプロポーズ……」
「……今は子どもの戯言だよ、でも蛍は俺の事を信じてくれるんだろ?」
「……はい」
それじゃシャワーを浴びておいでと額にキスをして蛍を送り出す。「先輩は?」と蛍に尋ねられたが
「……蛍、俺は蛍と一緒に風呂に入ったら欲情しないわけがないぞ」
蛍は先程までの行為を思い出したのか「……は、はい」と耳まで真っ赤にして逃げるようにシャワーを浴びに行った。前はタオルケットで隠していたが後ろ姿は可愛いお尻が丸見えで……
「……ヤバい、可愛すぎるぞ」
落ち着かせるのが大変だった。




