第52話
「……蛍、大丈夫か?ごめんな……」
タオルケット一枚だけを身に纏った横たわる蛍に声をかける、シーツには破瓜の証が赤く残る。
「………………はい」
小柄な蛍との初めてはかなりの負担を蛍に強いたようで蛍は痛みからか泣いてしまった。
そんな蛍に対して俺は「大丈夫か?」「ごめんな」という言葉しか掛けられなかった、本当に情けない話だと思う。
「……蛍、蛍が可愛くて愛しくて……優しくしたかったのに俺は自分を抑えることができなかった、俺一人が気持ち良くなってしまって……「先輩、本当に気持ち良かったのですか?……良かった……」
蛍は身体は痛みで辛いだろうに嬉しそうな声色で言った。
先程から俺が「大丈夫か?」や「ごめんな」しか言ってなかったので、蛍は初めてを捧げても良いと思った唯一の人を満足させられなかったのではないか、女の子として失格だったのでは、……俺に嫌われてしまうのではないか……そんな心配をして泣いてしまったようで……
そんなわけあるかと蛍を抱き締めて口づけを首筋と鎖骨にする。
「……もう、先輩ったらくすぐったいです。初めての時は痛いって聞いたこともあるので大丈夫ですから……」
「……いや、蛍、ごめんな……俺のせいなんだ……」
そう言って以前に蛍が見つけた小さな箱を見せる。
「……この前はきちんと読んでなかったんじゃないかな……」
そう言った俺から蛍は箱を受け取り、箱をもう一度良く見て……顔が強張った。
「……せ、先輩、Lサイズってなんですかっ?」
「……その、俺のサイズは他の人より大きめなんだ……」
蛍はジト目で俺を見たあと反対側を向いてタオルケットを頭から被ってしまった。それから後は蛍が許してくれるまで愛を囁き続けたのであった。




