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第47話
蛍を家まで送り届けてから一人歩きながらゆっくり考える。
「……蛍とお付き合いすることになってしまった」
勢いも勿論あった、でも後悔はしていないし……心は弾んでいる。
蛍の隣に知らない男が立っていることを想像するだけでモヤモヤするのだからもうどれだけ惚れているか自分でもわかっている。
「……蛍をあんな世界に巻き込んではならない」
……蛍にあの世界で生きていけるような強さはないだろうし、俺も結局は殺される未来だったしな。
「……でもこの街は狭すぎる」
あの叔父の甥として俺は有名で……それがいつか蛍を傷つけるんではないかと不安だ。
「……」
決別しなくてはならないのだろうな……俺はそう思った。




