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『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』  作者: もんじゃ
『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』
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第21話


 夕食を蛍に作らせては帰宅が遅くなるということで休みの日の昼食前に家に来ることに計画した、当日、蛍と待ち合わせしてスーパーで買い物する。


 「……先輩、食べたいものありますか?」


 「なんでもいいよ」


 「……なんでもいいは困ります……」


 「それじゃカレーが食べたいな」


 と言ったら


 「……わかりました、任せてください」


 と蛍は張り切って食材を選びに行くので後から籠を持ってついて歩く。食材をしっかり吟味して籠に入れる蛍は案外しっかりものの奥さんになりそうだ。レジのおばちゃんに「あらー、お若い夫婦さんですねー」って言われて蛍が真っ赤になって「ち、違います」って否定してた。


 そうして買った荷物を持って二人で歩いて俺の住むアパートに向かう。

 蛍は少し緊張した表情で


 「……おじゃまします」


 と言いながら入ってきて、キョロキョロと家の中を見回す。


 「少し休んでから作れば?」と言ったのだが、蛍は「大丈夫です」と持参したエプロンを着けて下拵えを始めた。


 料理している蛍の後ろ姿を見ながらあまりのこのこと一人暮らしの男の部屋に来るのは良くないよな……と思いつつ、今更指摘するのも変に意識させて微妙な空気になるかもと黙っていることにした。


 「「いただきます」」


 二人でカレーを食べた、手作りのカレーなんて久しぶりで美味かった。俺がおかわりしたら蛍は嬉しそうによそってくれた。


 「美味かった、ありがとうな」


 蛍にお礼を言って食後ぼんやりとする……ご馳走になってすぐに追い返すのもな……


 「……蛍、時間あるか?何かして遊ぶか?」


 蛍は「はい、大丈夫です」と言うので「これで良いか?」と叔父が置いていった昔のゲーム機を持ってくる。


 「……先輩、テレビのリモコンは?」


 「あー、そのテレビ古いから直接電源いれないとつかないぞ」


 そう言ったら、蛍がテレビの電源をつけに行き、屈んで床に膝を着けてテレビの前面に顔を近づける。


 ……白か……


 「あー、蛍……言いづらいが……パンツ見えてる」


 そう注意したら蛍は慌ててお尻を押さえて「……あうぅ」とか言って真っ赤になる。


 まぁ正直、色気のないパンツだったので蛍はこの場で俺と男女の関係になるなんて全く思ってもなく純粋な気持ちでご飯を作りに来たんだろうなと思われた。


 「ごめんごめん、気を取り直してゲームでもやろう」


 女の子座りしてスカートを押さえる真っ赤な顔をした蛍にそう言ってコントローラーを渡す。


 


 

 


 

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