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『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』  作者: もんじゃ
『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』
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第2話


 「……生きてる……?」


 目を覚ますと布団の中だった。腹に手を当てても刺された痕もない……あれは夢だったのか!?やけにリアルな夢だったなと布団から出ると……ここは何処だ?見覚えはあるんだが……

 ぼんやりとした頭で喉の乾きを潤すために水道の水を浴びるように飲み、目を覚まそうと顔を洗いに洗面所にて鏡を見て驚いた……若い男がこちらを見ている……誰だこいつは!?いや、俺か!?

 慌てて部屋の中を見渡す……これは俺が学生時代に住んでいたアパートだ……

 テレビをつけると随分と懐かしい番組が放送されている……何だこれは!?

 ……様々なものを確認した結論として……『時間が戻っている』と思われた、無論、長い夢を見ていた可能性もあるのだが……

 今がいつかと言えば母親が亡くなって、叔父に衣食住を用意してもらって学校に通っていたあの頃に。

 

 とりあえず学生の様なので確認のために学校に行ってみることにした。好きでもなく居場所も無かった場所だったのに、なぜか懐かしく感じた。


 教室に入ると俺を見てクラスメートの空気が変わった気がした。そういや昔もこんな感じだったな……だから授業以外は時間を潰すためにうろうろしてたり、机に伏せて寝たふりしてたっけな。まぁ社会に出てもっと嫌な目にもあった記憶のある俺にはなんでもなかったので「席は何処だっけ?」と適当な奴を捕まえて怪訝な顔をされながらも聞き出してそこに座った。


 意外にも授業が面白かった。学生時代はただぼんやり過ごしていたが社会に出て趣味もない俺は暇潰しに何故か捨てずに残していた教科書を読んでいたのでついていけないということもなく寧ろ楽しく授業中過ごせたことに驚いた。


 

 

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