表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』  作者: もんじゃ
『腫れ物』大学編
148/251

第2話


 蛍と初めて喧嘩をした。勿論、女の子に手をあげるような喧嘩はするはずもなく口喧嘩だが……原因は


 「蛍、置いてあった雑誌はどうした?」


 「……捨てました」


 俺が置いていた雑誌を蛍が勝手に捨ててしまったと言うので。


 「蛍、さすがに雑誌といえども持ち主に一言もなく勝手に捨てるのはどうかと思うぞ?」


 と俺が文句を言ったら、蛍は珍しくキッと俺を睨んできて


 「……約束を破る先輩が悪いんです!」


 と言い返してきた。


 「約束ってなんだ?」と聞き返したら


 「先輩はもうエッチな本は買わないって約束したはずです!」


 エッチな本って……


 「蛍、あれはただの週刊誌だぞ?エッチな本じゃない」


 そう言ったのだが蛍も負けずに


 「……女性の裸の写真も載ってました!いやらしいです!」


 と言う。……まぁ、成人誌扱いじゃないとはいえ確かに女性のヌードが載っている週刊誌は多い。それでも……


 「あれは講義のレポートに使えそうな話が載っていたから、友人の神宮寺に借りたものなんだ。勝手に捨てるのは困る」


 そう言ったら蛍は少し驚いた表情をしたが、捨ててしまったと言った手前引けなかったのか


 「で、でも、袋とじのエッチなページも開いてたし……やっぱり駄目です!」


 そう言って蛍は頑なに謝りもしなかったので、「もういい」と言って俺も立ち去ってしまった。初めての痴話喧嘩だ、自分でもくだらない話だと思うけど……


 ☆☆☆☆☆


 「……そういうわけなんだ、すまん!雑誌は蛍に捨てられてしまったんだ」


 俺は食事を奢るからと神宮寺を誘って借りていた週刊誌を捨てられてしまったことを謝罪した、神宮寺は「ただの古い雑誌だから構わないぞ」と快く許してくれたので助かった。


 「ははは、それにしても睦月が彼女さんと喧嘩するなんて珍しいな!……早く仲直りしろよ?」


 と神宮寺が笑うので、俺も


 「今回は蛍が悪いと思ってるから、俺からは折れない」


 と言ったら、神宮寺は苦笑いで話し始める。


 「いや、男女の認識の違いなんだろうな、俺や睦月にしてみたらエロ本と言えば18禁のコーナーにあるやつじゃん?だからあの程度の週刊誌は普通だと思うけど……女目線じゃ違うってことじゃないのか?」


 「……そうなんだろうな」


 「まぁ、袋とじを開けた俺も悪かったかもな……」


 「そうだ、元はと言えば袋とじを開けた神宮寺が悪い!」


 「いや!?袋とじは開けるものだろう!?男の性だ!睦月、お前だってこっそり見たんじゃないのか!?」


 「………………見た。いや、見るつもりは無かったんだがパラパラと捲っていたらつい見てしまったと言う程度だ!決してエロ目的じゃない!」


 「結局、見てるんじゃねーか!彼女さんに文句言う資格無くないか!?……で?どうだった?結構エロかったろう?」


 「……いや、蛍の方が綺麗だなって思っただけだ」


 「けっ!早く仲直りしやがれ」


 そんな話をしていたら俺の携帯が鳴った、画面の表示が蛍からだと思って神宮寺に断って出たら蛍じゃない人物からの声が聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ