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『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』  作者: もんじゃ
『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』
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第13話


 ゴールデンウィークの最終日、また駅前で蛍を待つ。

 蛍からの誘いに「……まぁ、暇だから俺は構わないぞ」と返事し「……それじゃ、お出かけしましょう」と蛍が言うのでここにいる訳だが……


 連休だからか人が多いな……これじゃどこ行っても混みそうだと考えていたら蛍がテクテクやって来た。


 「……先輩、お待たせしました」


 「……大丈夫、今来たところだ」


 それじゃ、どこかに行こうかという話になり


 「……蛍の好きな所でよいぞ」


 「……先輩の行きたい所に行きましょう」


 「……」


 「……」


 さぁ、困った。映画はこの前観たしな……


 「……そういや蛍はカラオケとか行くのか?」


 「……カラオケですか?」


 歌うのが嫌いな奴も結構いるからとりあえず聞いてみたらカラオケは好きだというので


 「じゃ、どこも混んでるだろうし……カラオケで良くないか?」


 「……はい、良いです」


 蛍と二人でカラオケ屋に行き軽食と飲み物を頼み準備万端。


 「じゃ、蛍、一曲目どうぞ」


 「は、はい……」


 蛍が一曲目を歌う、かなり上手かった。俺の知らない曲だったが後で聞いたらアニメの主題歌で声優さんが歌っている曲らしい。確か、セーラー服泥棒みたいな曲名だった気がする。

 楽しそうに歌う蛍を見たら初めて会ったときの俯いた暗い表情とは違った普通の女の子の表情をしていると思った。


 「……次は先輩どうぞ……」


 蛍がマイクを渡してくるので数少ない持ち歌の浜田○吾の『MO○EY』を歌ったら……


 蛍はこの曲初めて聴きましたって顔をしていた。若い女の子は知らないか……好きなんだけどな


 お互いに好きな歌を歌い、その内にお互いが知ってそうな曲を探り探り選び始めた。


 「……先輩、このアニメの歌は知ってるんですね」


 うん、死に戻る前に付き合いでパチンコ打ったから聞いたことある。エヴァ○ゲリオン


 そんなこんなであっという間に三時間が経ったので会計してお店を出る。


 「……楽しかったです」


 「……俺も蛍の新しい一面が見れて楽しかったよ」


 「……それはどういう意味ですか?」


 ふふ、蛍自身は無意識なんだろうけど歌っている時にノリノリで身体が揺れているのは見てて面白可愛かったが本人には内緒だ。


 「……じゃ、また明日な」


 「……はい、学校で」


 趣味もなくぼんやりと過ごしていたゴールデンウィーク、蛍と過ごした一日がこんなに充足感を感じるとは……案外、友人として相性が良いのかもしれないなと思った。


 

 

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