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ロード・オブ・アルマ  作者: けんじろう
1/2

プロローグ




時は太陽暦150年。


大昔、今は亡き創世の神、アダムとイヴが創ったとされる大地。


緑が生い茂り、麗らかな水が流れ、動物達が元気よく草原を駆け回る。



その名をカリステラ大陸。




その大陸を、三分割するように国境があり、




東側にアシュト皇国、

西側にバトス帝国、

そして、北側に位置するハルフォニア王国。





三つの国が存在していた。




この三国、元は一つの国だった。

しかし、信仰する神や個人のあらゆる物の価値観の違いから国は崩壊し、三つに分断された。





分断された人々は、それぞれに指導者たる

王を確立し、国を統制していった。

産業は発展し、人も増え、大国となった。




やがて、時は流れ太陽暦200年。

大国となった三つの国は、人口の増加による領土問題に悩まされていた。






美しきカリステラ大陸の

忌まわしき記憶。

広大な大陸全てを我が物にしようと、

領土、食料、資材、そして人命。




国の全てを賭けた総力戦。




人々はこう呼ぶ




Blood・of・Kharis

「血塗れのカリステラ」。




三国大陸戦争である。




美しき草原の緑が、綺麗に揺蕩う(たゆたう)水が、

人の鮮血で赤く、紅く、朱く、染まってゆく。





街に住む人々の活気付いた歓声が

瞬く間に悲鳴や怒声に変わっていく。




街の建物は破壊され、火を放たれ、焼け野原。

周辺の村さえも戦場と化し、

村人は奴隷にされ、戦争の備品を作らされ、馬車馬のように働かされる。

風邪を引こうが、骨が折れようが、臓物が潰れようが

関係無い。倒れて動けない者にさえ容赦なく鞭を打つ。




全ての男、子供すら戦争に駆り出され、

全ての女は女性としての尊厳を奪われ、性奴隷、慰安婦として男共に己の身体を貪られる。

そして、幼女は何も役に立たないと判断され

無条件で射殺され処分された…







地獄のような…


いや、違う。


そんな()()が150年続いた。





領土や人の命も枯れつき、

美しかったカリステラ大陸はただの焼け野原となった。

神が創りし大地に芽吹いた約三億五千万もの命も、


七千万まで、激減してしまった。



しかし、戦争は止まることを知らない。

長引く戦争に食料が底を尽き、

食べる物が無くなった人々は

ついに()()を喰らい始める。



誰もがこの地獄が終わるまいと希望を絶った。



「この戦争は、大陸における全ての命が尽きるまで

永遠に終わることはない……」と。



























さらに時は流れ、太陽暦300年。

一人の魔導師によって

150年も続いた地獄が突如、終わりを迎える。




〜to be continued〜

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