課せられた課題
ー自宅ー
自宅に帰ると、いつもいないはずのおじい様がいた。私に何か用かな。
「お爺様、ただ今帰りました。」
「帰ったか。入学式少しだけ見たぞ。」
「はい。そうですか。いらしていたんですね。」
「あぁ。そうだ、美羽。」
「はい。なんでしょうお爺様。」
「私と1つ約束しないか。」
「なにをですか?」
「学校でも、演技を忘れるな。新しい生活になる、嬉しい気持ちも分からなくはないが、演技に支障が出ると困るんだ。お願いだ。」
どういうことなのか、一瞬頭の中で整理した。やはりよく分からなかったけど、お爺様の言いつけは絶対だ。破ってはいけないんだ。…………あの子の為にも…
「……はい。分かりました。…他になにか言いつけはありますか?」
「あぁ、巧と冬馬には会っただろう。お前の演技のことは私から伝えておく。全てまかせておけ。お前は、この通りに演技をしてくれ。会社はお前にかかっている。頼むぞ。」そう言うと斎藤が私に紙を持ってきた。
紙にはこう書かれている。
〝天才少女:スポーツ、学業共に完璧な少女。誰にも心を許さない。何をされても表情は変わらない。喋らない。〟
「………」
「心を許さない、は巧と冬馬にもだ。あ、あと、学校では同級生にバレないようにしろ。芸名を使った意味がなくなる。あまり目立たないようにしておけ。仕事の時の処置は学校側に頼んであるから電話には必ずでろ。」
「はい、分かりました。」




