プロローグ
北条ヤマト(きたじょうやまと)16歳は西山手学園1年3組の教室にいた。
今は社会の授業中だ。
「え~1600年に起きたのが皆もしってる関ヶ原の戦いだ。
そしてこの時、陣を張った主な武将をいまから書くぞ~。」
彼は狩野政治、教師だ。
喋る内容が少ないにも関わらず書く内容が殺す気かっていうくらい多い。
ーキーンコーンカーンコーンー
「って事で今日はここまで。次の時間、ノートチェックするからしっかりまとめとけよ~」
授業が終わり、休み時間が入りヤマトは机にうつ伏せて寝ようとした時、
「おーい北条~、渡したいプリントあるから職員室今すぐ取りに来い~。」
「え?あ、はい。」
ヤマトは職員室に向かった。寝た時間は僅か0.5秒だった。
彼は職員室の扉を軽く2回ノックし、「失礼しまーす。」の声とともに職員室の
扉を開けた。その瞬間、彼は人生の中で見た事の無い、光に包まれ意識を失った。
ーチュンチュン、チュンチュンー
「おぉ、目が覚めおったかいな。よぉ寝たなぁ。」
彼が目覚めた場所は老いた老人がいる見馴れた学校とは程遠い、木造のお世辞でも「家」とは呼べない「小屋」の様な家の中だった。