序章
病んだ重い愛が欲しいお嬢様、閉じ込められて愛されてみませんか?
こちらは「神様のチェス盤」後の、別の小説です。
「神様のチェス盤」、「夢に生ける者たち」とリンクした内容になっております(主人公、攻略対象は一致いたしません)。
気が向きましたらそちらもどうぞお楽しみください。
こちらでは明かされない話が秘められております。
「神様のチェス盤」終了後の話という設定ですので、更新が遅くなりがちになりますが、ご了承ください。
君が、僕から離れていくのなら。
僕は、君をここに閉じ込めてしまえばいいのだろうか?
そうして鳥籠の中で啼く君に、愛を囁き続ければ、君は僕の愛を理解してくれるの?
何度愛していると告げても微笑むだけの君。
何度愛していると告げても応えてくれない君。
君が僕の愛を理解してくれないのなら、夢の檻に君を閉じ込めてずっと見つめていればいいのかな。
大好きだよ。
愛してる。
こんなにも君が好きなのに。
君以外には何もいらない。
ここにいて欲しい。
僕だけを見ていて欲しい。
他の男なんか見ないで。
そう、囁きながら。
二度と君が僕から離れていけないように、檻の中の君に愛を告げつづければいいの?
それはそう、まるで――
さながら、花氷のように。