第三章 An angel and the devil
夜が明け、陽が昇って来る。
「やば・・・・」
私はそう、呟くと、走って、自分の居場所を見つけた。
陽が射さない、細い路地に。
そこは、誰も近寄らない場所で、不良などがたまっている場所でもあった。
あまりにも五月蝿かったから、殺しちゃった
五月蝿いって言っても、睨むなどの幼稚なことだったけど。
さて、今日の活動は、〃天使〃を殺すこと。
昨日の夜、公園で出会ったそいつを、殺すこと。
家は把握ずみだが、どう、殺そうか?
いつもと同じパターンで殺す?
銃で撃ち殺す?
それとも、もっと、残酷な方法で殺そうか?
でも、すぐに殺したら、意味がない
面白くもないし、つまらない
あの方法で殺そう。
早く殺してほしいと思う、あの方法で・・・・
PM 5:13
〃天使〃の殺し方を考えていたら、もうすぐ夜になるところだった。
ちょっと、考えすぎちゃったかな?
まぁ、いいか。暇つぶしには出来たから。
いつもなら、夜が訪れるまで、
今までに、殺した奴等のことを振り返っていた。
あの時の殺しかたは、よかったな〜とか、あの時のやり方は最高だった!とか。
まぁ、そんなところ。
でも、それだけでは、時間は進まなかった。
すぐ、終わってしまうから。
今日は、よかった。退屈しないですむから。
さぁ、活動開始!
公園は昨日と同じ。その隣には、マンション。
そこに、天使はいた。
そう、私の可愛い、可愛い天使!
そっと、階段を上がり、天使の部屋の前に忍びよる。
銀色に光ナイフを手に持ち、ドアノブに手をそえる。
ギィッと、音がし、ドアが開く。
「こんにちは、悪魔さん」
天使が椅子に座っていた。
「知ってたの?」
「まぁね」
「関心だわ」
「じゃぁ、はじめようか」
私はナイフを捨て、銃を取り出した。
天使も同じく、銃を取り出し、私の脳にむけた。
「「どっちが、勝つかな?」」
銃声の音が響いた。
二人とも、いなくなってしまいました。
この勝負は、引き分けですね。
では、続きはあの世で!