早い者勝ち(200文字)
掲載日:2011/07/27
俺の弟は鈍くさい。動きがとろい。
この世界は早い者勝ちだ。
だから弟は、いつも損をする。
「お兄ちゃん、僕にもゲームやらせて」
「だめだ。やり始めたのは俺のが先! 早いもん勝ちだ」
「お兄ちゃん、僕が昨日買ってきたお菓子知らない?」
「俺が食べた。早いもん勝ち……ガハッ」
俺は血を吐き、そのまま床に倒れこんだ。
弟の手には、茶色の小瓶。
中に入っている液体が、揺れる。
弟は笑う。
「毒を入れるのも、早い者勝ち。だよね?」
俺の弟は鈍くさい。動きがとろい。
この世界は早い者勝ちだ。
だから弟は、いつも損をする。
「お兄ちゃん、僕にもゲームやらせて」
「だめだ。やり始めたのは俺のが先! 早いもん勝ちだ」
「お兄ちゃん、僕が昨日買ってきたお菓子知らない?」
「俺が食べた。早いもん勝ち……ガハッ」
俺は血を吐き、そのまま床に倒れこんだ。
弟の手には、茶色の小瓶。
中に入っている液体が、揺れる。
弟は笑う。
「毒を入れるのも、早い者勝ち。だよね?」