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この連載作品は未完結のまま約4ヶ月以上の間、更新されていません。

最期の告白

作者:nikalajka
卒業式――それは、本来なら祝福されるべき日。
一つの章の終わり、そして新たな始まりを告げるはずだった。

でも、彼女にとってそれは「始まり」ではなかった。「終わり」だった。

校舎の屋上、その端に立つ彼女。
足元に広がる世界は、もはや恐怖ではない。
静けさをたたえる虚無が、彼女を優しく誘う。

下では騒然とした混乱。
叫び、嘆き、命令――全てが雑音となってこだまする。
サイレンが響き、カメラが向けられ、スマホが構えられる。
でも、そんなものには何の意味もない。

その中に、ただ一人、騒がず、叫ばず、ずっと沈黙を守っていた少年がいた。
彼の視線は、いつも偶然を装って彼女を探し出していた。
誰よりも早く、彼女の小さな変化に気づき、誰よりも深く、彼女の痛みを知っていた。
彼は、ただ黙って、彼女を愛していた。

残された時間は、ほんの数分。
伝えられるのは、たった三つの短い想い。

果たして彼は、その「言葉」を見つけられるのか?
一秒が永遠に感じられるこの瞬間に――彼女を救うための、たった一つの言葉を。
プロローグ
2025/04/13 18:17
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