表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界株式、始めます!?  作者: 陰的嗜好
1/2

~異世界そんなに甘くない~

 異世界転生。それはオタクなら誰もが一度は願ったであろう夢である。

それを今、成し遂げた自分は、何もかもが変わってゆく気がした。


 * * *


 僕、神崎空(かんざきそら)は、高校生である。クラスのポジションとしては、陰でも陽でもないような微妙な立ち位置にいるオタクだった。

 特に目的もないまま友人と戯れていた。

 「え?」

 しかし、次の瞬間から何かとまばゆい光が僕たちの教室を包み込んだ。

気が付くと、そこは青い空が広がる緑色の草原が広がっている。

まさに異世界転移のテンプレのような展開に、喜びより先に驚きが自分の中を駆け巡った。

 (僕は、死んだのか…?いや、でもさっきまでの出来事で死ぬような節は思い浮かばないが…?)

考えても仕方がないと思い、思いっきり自分の頬をつねる。

 「…痛ッ、」

どうやら夢ではないみたいだ。

 そのことを体で感じた瞬間、言葉にならない嬉しさがこみあげてきた。

 「やっぱり、異世界に来たってことはステータスとかあるのかな…?」

ふと、

 「”ステータス”」 

と、声に出す。すると瞬時に、ゲームのメニューなんかを開くと出てくる、黒色の板が出てきた。

どうやらこの世界では、ステータスバーは実物として出てくるらしい。

自分の役職やら、スキルやらを確認しているときに、見慣れないスキルを見つけた。


 ”faith(信仰)credit(信用)dependance(依存)


 「なかなか見ないスキルだな…ユニークスキルか?」

横に<ユニークスキル(固有能力)>と書かれているので、どうやらそうらしい。

信仰に信用に依存、人の心を支配する、強いスキルだな。

そんな強いスキルを自分に付与してくれた神様(多分神が異世界転生させた)に感謝する。

 異世界転生してからのテンプレを大体クリアした後、あたりに人工物がないか探してみると、丘の向こうから煙が見える。

できれば、人族と出会えるといいななどと、心に思う。

 異世界初の邂逅(かいこう)を果たす人は、誰なのだろうかと心を膨らませ、煙の上る方向へ向かってゆく。

ブックマークに追加、ポイント、感想よろしくおねがいします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ