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第六話 枕投げとは…。その一

お久しぶりです。空いた期間はおよそ2年ほどでしょうか。なんだかんだで色々忙しく、やっと落ち着いた頃には今になっていたわけですが、『この作品は1年以上更新されていないため、今後の更新の可能性は低いでしょう』的な文章を読んで、そんなに経ってるん!?ってなりました。遅くなろうとも、自分にとってキリがいいと思えるとこまで終わる気はありません。そして終わる目処を全く立てていないため、いつ終わるか分からないような話ですが、のんびりお付き合いいただければ幸いです。それでは、第六話です。よろしくお願いします。

悠「ねぇ、彩葉。」

彩葉「どうしたの?悠ちゃん。」

悠「やっぱり、私が知ってる枕投げじゃない…。」

彩葉「私もこれは知らないかな…。」

悠「だよね…。なにがどうしてこうなったって感じだよね。」

目の前で繰り広げられていたのは、分かりやすく言うと、超強い人達が戦っていて、「速すぎて見えない!」ってやつだった。今ここで言えることがあるとすれば、うん。

悠「枕投げとは…かな。いや、説明聞いてた感じじゃこんなことなるとは思わないって。…いや、そうでもなかったかも。」

彩葉「たしかに。あの説明なら私達が予測して身構えておくべきだったかもね。」


遡ること枕投げ大会開始前

コンとコタツが作戦会議をしている間、私達はハイド達から枕投げ大会のルール説明を受けていた。

ハイド「ルールは簡単!相手を殺さないこと!以上!!準備はいい?たとえ駄目でも始めまーす。カウントは5秒前からとかかな。」

鈴「待って、説明がすごく雑で全然伝わってこないよ。もうちょいまともな説明出来ないの?」

ハイド「私に出来ると思う?」

鈴「出来ないのは知ってるけど、出来るようになってくれよとは思うよ。」

ハイド「相手に変わることを求めるより自分が変わるほうがずっと簡単だって言うじゃん?つまりそういうことだよ。」

悠「なんだかそれは分かる気がします。」

ハイド「でしょ??その調子でさっきのルール説明も分かってくれたりしないかな?」

彩葉「それは誰でも無理では…。」

鈴「お姉ちゃんが言うことは8割強くらいスルーしてくれていいから気にしないで。」

ハイド「割合大きすぎない?」

悠「スルーしていいことがあること自体は否定しないんですね。」

ハイド「スルースキルはある程度身につけておいたほうが生きていく上でも便利だからね。気にしないでいいことは全部流しちゃっていいんだよ。」

彩葉「そう出来れば楽なのかもしれないですね。」

ハイド「逆にそうしないとしんどくなって潰れちゃうよ。」

鈴「さっきまでまともなアドバイスだったのに、今の文章で脅しになったね。そろそろ始めないと時間がなくなっちゃうから、この話は置いといて、さっきよりかはまともなルール説明を始めてもいいかな?」

悠・彩葉「「お願いします。」」

鈴「ルールは相手を殺さないことだけってのはお姉ちゃんも言ってたけど、実際には楽しく遊ぶためにいくつか暗黙の了解的なのがあるんだよね。例えば、顔面を狙うときは首が飛ばない程度の速度まで落としましょう。とかかな。ってかそれだけだね。あとは大丈夫にしてあるし、建物も壊れないようにこの部屋の補強はしてあるから。本当はもう少しちゃんとルール説明したかったんだけど、さっきも言ったみたいに時間がないから割愛していい?」

悠「枕投げのために補強される部屋とは…。」

彩葉「なんだかちょっと怖いね。」

ハイド「今回は参加せずに観戦する?また機会はあるだろうし、いつでも大歓迎だよ。」

鈴「その場合は臣と律は2人の護衛をしてもらおうかな。人数合わせのために呼んだわけだし。」

悠「なんだかそれは申し訳ない気もするけど…。」


と言い、騎士団長さん達のほうを見ると


臣「気にしなくて大丈夫ですよ。鈴さんがそう言うなら私達にも命の危険が伴ってくるほどだってことになりますから。」

律「ですね。今回の試合には私達も参加したくないどころか、護衛さえも自信がないくらいですから。」


律さんがそう言い終わったところで作戦会議を終わらせたらしいコンとコタツが私達のところに戻ってきた。


コン「不安でしたら、コタツにも護衛させましょうか?」

悠「でも、それじゃあ1:2になっちゃうんじゃない?」

コン「そこはご安心ください。どこかで暇を持て余してるであろう者を呼びますので。」


目の前が明るく光ったと思ったら、いつの間にかシンがいた。


シン「今めっちゃいいとこだったんだけど。」

コン「忙しいとか言って、また買ってある本でも読んでたんでしょう?」

シン「いや、最近観れずに録画してあったアニメを1シーズン観てたとこ。」

コン「だいたい正解ですね。ところで、今から枕投げ大会をすることになったんですが参加しますか?しない場合は帰ってくれて構いませんが。」

シン「…呼んでおいてそれは冷たくないかい?まぁ、いいや。参加するに決まってるじゃん。このまま帰るのは嫌だからね。」

ハイド「これで2:2に戻ったね。何度もルール説明をするのは疲れたから、もうしなくていいよね。それじゃ始めようか。カウントは任せていいかな?」

悠「5秒前からですよね。」

ハイド「うん、頼んだよ。」

悠「了解です。」

シン「待って、ルール知らないんだけど??」

コン「やって慣れてください。」

鈴「お姉ちゃんより説明が雑になることってあるんだ。」

彩葉「そろそろカウント始めようか、悠ちゃん。」

悠「そうだね。5秒前ー、4、3、2、1、スタート!!」


そうして始まった枕投げ大会。

開始してしばらく経った頃には数えきれないほどあった枕が減っていき、代わりに目の前で捉えることが難しいなにかが飛び交っていた。


悠「もしかして、あれ全部枕だったりする?」

彩葉「そうみたいだね。全然見えないから、違うものを投げても気付かなさそうだけど。」

臣「枕であることは統一されていますが、素材は物によって違いますから、どれを選ぶかも重要になってきます。」

律「魔王様の陣営は綿が入ってる掴みやすい枕、コン様の陣営は他のと比べて重さがあるビーズが入った枕を選びがちですね。」

悠「枕投げってそんなに戦略ゲーしてたっけ…?」

彩葉「私が知ってる限りではしてなかったと思う。」

悠「だよね…。改変加えられすぎじゃないかな。こうなったら実況スペースでも作って、試合観戦みたいなことやってもいいくらいだよ。」

律「楽しそうですね。ちょうど休憩スペースもありますからいいと思いますよ。」

臣「そうですね。そろそろ試合が激化しそうですし、休憩スペースは衝撃を防ぐ特殊加工もしてある空間ですから安全面も考えて、今のうちに移動しておきましょうか。」

彩葉「枕投げ大会の部屋に衝撃を防ぐ特殊加工がしてある空間があるってどういう状況??」

悠「参加しなくて良かったね…。」

彩葉「そうだね。聞けば聞くほど怖いから、もう移動しちゃおうか。」

悠「うん、試合は観たいからなるはやで行こうか。」

臣「では、ショートカットを使いましょうか。」


そう言って、臣が近くのドアを開けると休憩スペース近くのドアも同時に開いて、瞬時に移動することが出来た。


悠「じゃあそろそろ試合の実況を始めようか。」

彩葉「本気だったんだね、悠ちゃん。」

悠「もちろん!楽しめることが1番だからね。」

臣「私には全く始め方が分からないため任せてもよろしいでしょうか?」

律「僕もですね。」

彩葉「こういうのは言い出した悠ちゃんが責任を持って始めてくれればいいから大丈夫。」

悠「丸投げじゃん。いいけど、私もちゃんと知ってるわけじゃないからなんとなくでしかやらないよ?」

彩葉「大丈夫。悠ちゃんにクオリティは求めてないから。」

悠「それは酷くない?まぁ、いいや。それじゃ、これから枕投げ大会の実況を始めます!実況役は悠と彩葉が、解説役は臣さんと律さんにしていただきます!よろしくお願いします!」

彩葉「撮影とかしないんだね。」

悠「自分達が楽しむためにやるだけだからね。」

臣「私達は解説役なんですね。」

悠「私じゃ分からないことも多々あるから、お任せしようかと。」

律「団長に任せておけば、僕の解説は要らない気もしますが、精一杯頑張りますね。」

彩葉「そこは悠ちゃんを参考にゆるっとやっていいんじゃないかな。」

悠「今のは私をディスってなかった?」

彩葉「気のせいだと思うよー。」


そんな感じで始まっていった枕投げ大会。これからどうなっていくんだろうか…。




これからはなるべく意識的に更新するようにしようと思っております。描き貯めることが出来ればなお良しかなと思っていますが、今までの流れ的にそれは出来なさそうな気もします。大事なことなので何度も言いますが、のんびり続けていきますので、時間のある時にでものんびりお付き合いください。

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