第八話 移動、そして到着
移動中はシンとコンが口喧嘩してただけなのでとりあえずカットで。
ハイド「そろそろ移動終わるから喧嘩はストップしてくれるかな?」
悠「そうだよー、続きはトランプでやったらいいじゃん。」
彩葉「悠ちゃん、止める気ないよね?」
悠「もちろんないよ。喧嘩は途中で止めてもギスギスした雰囲気が長引くからよろしくないしね。」
鈴「喧嘩してるのを見るのが好きとかじゃないのね…。思ったよりごもっともな理由で驚いたよ。」
彩葉「多分それもありますよ。」
悠「そういうこと言わないで。意見をぶつけ合える関係っていいなって思ったりするだけだから。喧嘩してるのを見るのが好きとは別だから。」
ハイド「なるほど?まあいいや。臣達がいる客室着いたからとりあえず入ろうか。」
そう言ってハイドがドアノブに手をかけた時、内側から勢いよくドアが開いた。
コタツ「お二人ともどこ行ってたんですか!?トイレにしては長すぎませんか?体調崩してるならもっと早く言ってくれれば…ってあれ?人数増えてません?桃太郎じゃないんですから、どこか行って帰ってきたら人が増えてるとかあまり笑えませんよ。そのどこかがトイレってのもダサいですし。」
彩葉「ツッコミがよく分からない感じになっちゃってるよ、コタツ。相当疲れたんだね。」
コタツ「そうなんですよ。臣さんと律さんがお二人のことを心配して、『騎士団に城内を探させてそれでも見つからなければ…。』とか仰ったので『トイレに行っただけで大掛かりな捜索されると困惑しますよ、きっと』とか言って頑張って足止めしてました。」
コン「お疲れ様です。」
シン「迷惑かけたね。助かったよ。あんな姿見られたらほぼ確実に捕まりそうだし。」
悠「状況を把握してない人が見ると『魔王様の妹君の部屋に耳を当てて中の様子を気にしている人』だからね。」
シン「要約の仕方に悪意を感じる…。」
ハイド「捉え方によっては間違えてないよね。」
コタツ「何してるんですか…、本当に。」
シン「それはさておき!トランプしよ!こっちに来たメインの理由が逸れちゃってるよ。」
コン「シンに同調したくはないですが、私も早くシンと決着がつけたいので話は一旦ストップしましょう。」
鈴「流されてる感あるけど、ずっと喧嘩が続くよりはいいかな。」
ハイド「それはそうだね。ってか、サラッと流しちゃってたけど、臣と律が寝てるのは何故?」
コタツ「そろそろ足止めが出来なくなりそうだなって思ったんで、『そういや、お土産に安眠効果があるお香を買ってきたんですよ。』って言って、ただのお香を出して二人に睡眠魔法をかけようとしてたら先に二人が寝ちゃいました。さっきの枕投げ大会で疲れてたんでしょうね。」
ハイド「危機管理能力が足りてないのかな?」
鈴「さすがにそれは厳しいって、お姉ちゃん。」
彩葉「また話が逸れていってるね。」
悠「そうだね。先に準備始めちゃおうか。」
彩葉「そうだね。シンとコンはスピード、私達は7並べでいいかな?」
悠「めっちゃありやね。そうしよ。」
逸れっぱなしの会話を放置して、私と彩葉はスピードのために赤と黒にトランプを分ける作業と7並べのためにコンとシン、そして臣さんと律さんの四人を除いた五人分にカードを分けて待機することにした。
昨日、投稿予定だったのに、「今日投稿しなきゃ!」って思うと文章が上手くまとまらないって時あるんですよね。書きたいってなったら書くってのが1番進むのかもしれないです。次回は書けたら即投稿しますね。明日とかかな、多分。