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番外編 神様たちによる前日譚

登場人物についてより詳しく知れるように番外編をメインと同時進行で書いていくことにしました。メインも番外編も不定期なので、「あー、今日はこっちね」くらいに思っておいてください。番外編の投稿はなるべくメインがキリがいいところまで行けば、といった形で考えております。読んでおけばメインストーリーをより楽しめるものになっていればいいなと思います。今までの投稿のネタバレを含む場合もあると思いますので、投稿順に読み進めることをお勧めします。

この話では名付けされる前の神様が登場しますが、誰なのか分かりやすくするためにカギ括弧の前に名前をつけています。


※この話では名付けされる前の神様が登場しますが、誰なのか分かりやすくするためにカギ括弧の前に名前をつけています。


ある日の日本のカフェにて


シン「異世界に連れて行ってあげたい子たちがいるんだけど、協力してくれない?」

コン「『久しぶりに日本のカフェに行かない?僕が奢るから。』と言われたから来てみたら『異世界に連れて行ってあげたい子たちがいるんだ』って唐突すぎません?しかも協力まで求めてくるなんて。パワポで分かりやすく経緯をまとめて出直してくるように言いたいくらいですよ。」

コタツ「それでも話は聞いてあげるんですね。」

コン「私は最近暇だなぁって思ってたので、時間を消費出来ればなんでもいいんです。」

コタツ「今日、カフェに行くために山積みになっていた仕事を急いで終わらせてたのに?」

コン「それは食べたいものがあったからです。余計なことを言うようなら先に帰っててくれても構わないんですよ?」

シン「それは僕が困るんだけど。」

コン「あなたの事情は配慮しません。」

シン「辛辣…。このままだとキリがなさそうだから話を戻すけど、思いつきで言ってみた話じゃないし、ちゃんと理由もあるから安心してくれていいよ。」

コン「でしょうね。思いつきで言った話だったら、現時点で叱って色々注文しておいしく食べてから帰ってますよ。」

コタツ「ちゃんと食べてから帰るんですね…。既にオムライス食べ終わってパフェ頼んで待ってらっしゃるから、叱って食べて帰る側な気がしてましたけど。」

コン「今後の話次第では追加でかき氷とソフトクリームを頼みます。」

シン「それって、今からでもそのルートになるかもしれないってことじゃん。」

コン「まだここにいてあげていることをありがたく思ってください。前提として、そんなに簡単に異世界に人を連れてくことが出来るわけではないんですよ?」

シン「でも、文献には前例が色々あったし、この国では書籍のジャンルの1つになるくらいに異世界がある、またはあればいいなっていう考えが浸透してるから、状況理解が出来なくて詰むことはないと思うんだよね。」

コン「それはそうかもしれませんが…。天界のルール的にはグレーな部分ですし。唐突じゃないって言ってましたし、きっかけとかはあるんですよね?」

シン「もちろんあるよ。話したらキレられそうだから黙っておくけどね。でもまぁ、話せるとこだけ要約すると、前に一度会ったことがあって、その時にしてた話が興味深かったから、彼女たちなら異世界のトラブルに巻き込まれてもなんとかしてくれるんじゃないかなって思った。って感じかな。」

コン「彼女たち、なんですね。会ったこともないので、私には判断出来ないですが、その方々が命を落とす危険性とかは考慮に入ってるんですか?」

シン「君も知ってる人だよ。気に入った子がいるって言って、時々様子を見に行ってるじゃないか。」

コン「悠さんと彩葉さんのことだったんですか!?」

シン「そうだよ。君がよく彼女たちの話をするから、興味を持って会いに行って話したら、中々に気が合うし、異世界へ行ってみたいとも言ってたから。」

コン「あの2人のことでしたら話は別です。協力しましょう。」

コタツ「露骨に態度変わりましたね。安全面がーとか言ってませんでした?」

コン「私とあなたが一緒に行って守ればいい話でしょう。仕事は別の人に任せます。どうしてもと言うならリモートワークとか考えればいいんじゃないですか。」

コタツ「めっちゃさりげなく僕のことを巻き込みましたね?」

シン「僕的には元々その予定だったから、先に提案してくれて助かるよ。やっぱり君は話が早くていいね。」

コタツ「僕の了解を得ないまま話を進めないでくださいよ。」

コン「今この状況で拒否権があると思いますか?」

コタツ「ないでしょうね。僕も彼女たちとなら全然構わないんですけど、なぜ彼女たちなんですか?別の方々でも良かったりしません?」

シン「僕的には話した時にすごく楽しくて、考え方が似てるなって思ったからかな。なんだか彼女たちなら、異世界へ連れて行っても大丈夫だと思えるんだよね。僕らも付き添いで行く予定だし。まぁ、メインは君たちに任せることになりそうだけど。」

コン「私とは全然考え方が違う方々ですけど、今まで見ていてすごく楽しかったので、彼女たちと一緒なら行ってもいいと思える。って感じですね。話せば話すほど長くなるので、これ以上は控えておきますが。」

コタツ「これはもう僕も覚悟を決めるしかないでしょうね。勝ち目なさそうですし。」

シン「助かるよ。僕と彼女たちは1度会っただけ、君たちと彼女たちは面識なし。となると、始まりは初対面として話すのが最適かな。」

コン「会ったことあるのでしたら、普通に『久しぶりだね!元気?』くらいの感じじゃ駄目なんですか?」

シン「結構前のことだし、多分忘れてると思うんだよね。見た目も違ったと思うし。」

コン「そうですか。意気地なしですね。まぁ、最初はあなたに任せますよ。もし彼女たちに危害を加えるようであれば容赦はしませんが。」

シン「そんなガチトーンで言わないでよ。怖いって。あと、自然に言えば悪口も流してもらえるわけじゃないからね?いつかどこかで言い返してあげるよ。」

コタツ「言い争いを始めると長くなっちゃいそうなので、先に話を進めましょうよ。」

シン「確かにそうだね。話を元に戻すけど、僕は第一印象が大切だと思ってるんだよね。なにか良い演出ないかな?上から翼を広げて降りてくるとか?」

コン「似合わなさそうですね。今の人の姿の方がいくらかマシだと思いますよ。」

シン「せめて今の方が良い。って言い方にしてくれないかな。マシってなんか傷つくから。グサッとくるから。」

コタツ「どうしてもなにかインパクトに残るようなことをしたいなら、いないと思った後に、突然後ろから話しかけられるとかどうですか?」

シン「それ、普通に怖くない?神様っぽくもないし。」

コン「あなたはそれくらいでちょうどいいと思いますよ。過度なことをして距離を取られてしまうと逆効果になりかねないですし。」

シン「さっきから言葉の節々に棘を感じるけど気のせいかな。糖分不足してきた?さっきから話しながらメニュー眺めてたけど、食べたいのあった?追加注文する?」

コン「注文は既に済ませました。今は待っているところです。」

シン「さすがだね。今日は覚悟してきたから大丈夫だよ。さっき言ってた後ろから話しかけるってやつにしとこうかな。頼られるようになるのはそれ以降でも構わないだろうし。」

コタツ「今日の話はこれで終わりですかね。」

コン「そうでしょうね。では、日程が決まり次第、連絡ください。私は抹茶ソフトを食べ終えたら帰ります。」

シン「めちゃくちゃマイペースだね。じゃあまた今度会える日を楽しみにしてるね。」


メインストーリー2話に続きます。読み返してみると見え方が少し変わる部分もあるかもしれません。

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