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9話

今日2つ目の投稿です!!

何か嫌な予感がする。


「あのこの方々はだれですか?」


嫌な予感は的中した。


「再婚相手だ。彼女は多田 舞。そして、舞の連れ子の真莉愛だ。」


大人の考えを持っていても転生した時に精神年齢は今の年齢と同じになった...油断すると取り乱す気がする。


お父さんもまだ若いし再婚するだけだ。


何もおかしくない。


落ち着け自分。


そして、そこにさらなる爆弾が落とされた。


「そして、お前は明日から別邸に移れ。海と使用人数名を連れて。」


何かが崩れる音がした。


なんで頬が濡れているのだろう?


あ、泣いてるのか止めないと。


多田さんは何も知らないんだよね。


何か言わないと。


何か言わないと。


「わ、わ、わかました。」


かすれた声しか出ない。


そんな中能天気な声が響く。


「ねえ、たんじょーびいつなの?」


多分ぎこちないだろうが、精一杯笑って


「きょ、今日だよ」


「そっか、あたし5/15がたんじょーびだからあたしがおねーちゃんね。」


目の前の子が物凄く憎たらしく感じてきた。


お前とお前の母親のせいなのに姉と自分で言うくせに...。


ふざけんな。


ふざけんな。


お父さん...いや流星さんと舞さんと真莉愛さんのせいなのに...。


姉とか言いながら崩れたものを踏み潰す..笑いながら。


いや、何も分かってないのは分かるがその能天気さが憎たらしい。


...何かもういいや。


どんな顔をさっきまでしていたか分からないが今の顔は分かる。


無表情だろう。


もういいや、どうなっても。


ここから出たい。


気がついたらピアノの前にいた。



<海視点>


今思えば律様が泣いているのを見たことがない。


律様にあんな表情をさせた。


最後は目の色がいつものキラキラした感じではなく色を失っていた。


いくら旦那様でも許せない。


口を開けようとした瞬間父に口を塞がれた。


そして、父は


「旦那様、一度退出願います。」


有無を言わせない迫力で言っている。


「..わかった。」


残った二人を見る。


他の使用人達たちも冷え切った目で見てる。


すると女の方が話す。


「あ、あの私何かしてしまったでしょうか?」


自覚無しでも許せない。


気がついたらはなしてた。


自分でもこんな冷たい声が出ることに驚く。


「何をしたか...全て壊しておいて何を言うのですか?律様のお母様は律様が生まれた時に亡くなりました。旦那様は奥様の死を受け入れられず、律様にには会いに行かなかったんです。そんな中でも律様はお母様がピアニストだったと聞いたことからだと思いますがピアノを、そして会社がスポーツ用品メーカーだからとサッカーを頑張っていました。そして、今日は律様の6歳の誕生日、そして初めて旦那様と合う日だったのです。ここまで言っても分かりませんか?貴方方が何をしたか。」


「そんなの知らな..」


「知らなかったとでも言うんですか?再婚する相手の家庭状況も。そもそも聞いてもないでしょう?知ろう

とすらしてなかったでしょう。知らなかったとしても”知らない”というのは貴方の責任なんですよ。例えばテストで問題を間違えたら勉強をしなかったせいじゃなくて知らないせいだとでも言うんですか?勉強をすれば知れたのに。そして律様にあんな表情を貴方方がさせたという事実は変わらないんですよ。」


この人達のせいで。


あ、それより律様を追いかけないと...。






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