13話
中間テスト前なので毎日投稿できるか分かりませんがよろしくおねがいします!!!
車に乗る。
黒塗りのベンツ...しかも窓ガラスは防弾ガラス..?
何かやだなー。
そんな事を考えてる内に着く。
「律様、お手を。」
海の手をかりて車から降りる。
するといきなり大声で
「お帰りなさいませ、若!」
びっくりする。映画とかで見たことはあったけど本当にこんな感じなんだ...。
少し恥ずかしいが真ん中を通って中に入る。
そして仁に案内される。
何か凄い和風だなー。
「こちらです。親父、若が来ました。」
「入れ。」
海は外で待つことになるらしい。
そして入ろうとする時、
「若、お気をつけ下さい。助けが必要なときは合図を。」
助け...?そんなに怖い人なのかな...。
何か入るの怖いな。まあ、落ち着いて..深呼吸して、
「失礼します。」
そして中に入る。すると60歳位の男性が抱きついてきた。く、苦しい。
「ほう、お前が律か。儂の初孫じゃ。かわいい...」
そしてよりきつく抱きしめてくる。そろそろ離して...。
すると仁がタイミングを見計らったように
「親父、そろそろ離さないと若が...」
すると渋々だが離してくれた。
「儂は鷹司組組長 鷹司 雷夢だ。律の祖父にあたる。」
少し緊張しながらも
「鷹司 律です。昨日6歳になりました。」
すると嬉しそうに笑って、
「そうだ、誕生日おめでとう。なんか欲しいものはあるか?」
と訊いてきた。欲しいものか...うーん..特にないかもなー。
「特にありません。」
「そうか、じゃあ儂と二人でデパートにでも行かんか?こっそりじゃが。」
そういえばデパートというものに行った事がないな...行ってみたい!
「行きたいです!」
あ、少し張り切りすぎた..。すると、組長さん...お祖父さん?は豪快に笑った。
何か失敗したか?と不安に思ってると
「ちゃんと子供っぽくて安心したわい。あのバカ流星のせいで笑ったり、はしゃいだりできない位傷ついてないか心配してたんじゃ。」
え、待って...家での事知ってるの..?
「”知ってるの”って顔してんな。全部月森から聞いてるぞ。あと儂は雷夢さんと呼んでくれ。孫に親父とは呼ばれたくないし、お祖父さんもなんかなー。」
ヤバイ恥ずかしい。
すると、いきなり襖が開いて女性が入ってきた。そして後ろから組の人?がいそいでついてくる。
「姐さん、まだ入っちゃダメですよう。」
姐さんと呼ばれた女性はとても美人だった...。姐さんってことは雷夢さんのお嫁さんだよね。
こんな若そうなのに...?
するとお祖父さんが耳打ちしてくる。
「見た目に騙されちゃいかんぞ。こいつは54だぞ...痛った」
雷夢さんが姐さん...お祖母さんに思いっきり蹴られていた。
そしてそんな事を全くしていないような笑顔で、
「貴方が律くんね。はじめまして。私は鷹司 紗香よ。よろしくね。紗香ちゃんって呼んでね。っていうかこの子ちょー可愛い!本当あのバカ流星何してるのよ。雷夢とデパート行くんでしょ。私も一緒に行くわ!孫とこういう事するの夢だったのよ。」
すると雷夢さんは小さい声で、
「律は儂と二人で...」
「あ?何か言った?」
「い、いや何も。」
雷夢さんが紗香ちゃんに何か言いかけた紗香ちゃんのドスの利いた一言で掻き消された。
なんか少し不安だが、初めてのデパート楽しみだな。
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