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こうえんの入り口からそこまでは車がごだいくらい入ります

作者: くーぴー

あつい。暑い。熱い。あちち

ゴムまりが皮でピンクで、熱でも溶けなくて

蘭の花言葉は『美しい淑女』であって

「おばさん何してるの?」

「そうね私はお隣のおうちのお掃除をしている人なの、お隣さんにはね大きな井戸があってそれにはお隣の国があるのよ、いちばん大きな本棚のある部屋からそれを眺めるのがお隣のご主人のしあわせだと言っていたわ」

あれか



ゴム製のサンダルが、革製のサンダルになった。


なんの革かわからない

温かい、温度があるという意味だ。

私は、そして僕も

温度を触ったことがあるし

匂いだって嗅いだことがある

味だって

だから、お母さんにはいっぱい褒められた

まいにちご本を読んでもらった


綺麗な音楽と空気と空と太陽と冷たい手摺と迫る光と土の匂いが、僕が持っている全てを包み込んで

ご本を読んでくれた


布団は潰れてた

枕も苦しそうな顔してたし

積み上げられたご本たちは登りたがりながら

病弱なその顔を見つめあってなにひとつ行動は起こさなかった



僕は牛乳が好きでした


私はりんごジュースが大好きでした



牛乳は冷たいものがおいしいです

氷を入れて冷たくします


りんごジュースは温かいものがおいしいです

電子レンジで温めます

温かいりんごジュースは

私の顔を覆います



牛乳にはパンを一緒に食べます

りんごジュースの日はカレーを食べました



近くの公園からは

いつも池の匂いが漂ってきます

僕と私はそれを半魚人とよんでいました



半魚人は焼き芋が大好きです

アルミホイルに包んで焼くやつです



いちどセブンイレブンで売っている焼き芋を渡したら

私はとても襲われました


その日半魚人は自転車になりました

その日だけです



池の水はとても柔らかいです

固くないという意味です


そして、さらさらしてもいないという意味です



水や空気のようなものではありません

だから

池の水は柔らかいと言います


僕も私も毎日必ず池の水を触って

池の水が柔らかい事を確認します



熱い。暑い。あつい?


あちち




いっつもいっつも

ふたりで同時にさわります

手を入れる順番は別々であっても

ふたり一緒に水に触ります



自転車のおじさんは触ってはいけないと小さな声で言います

自転車のおじさんはイオムスと呼ばれます

イオムスは神様です



いつも白い服をきてます


夏には黒い帽子を被って

冬には赤い帽子を被っています

それがイオムスだそうです


私も僕もそれはどうでもいいことです



池のそばにはやきそば屋さんがあります

そこのやきそば屋さんには

やきそばの他にもお湯の入ったごはんとか

茶色いこんにゃくが売っています

みんな茶色いこんにゃくを食べます

茶色いこんにゃくは甘いヤツです

お湯ごはんは食べたくないから

私と僕はお湯ごはんが出てくるといつも逃げるのでした



あとあつい瓶のジュースがあります

オレンジ色のやつとあおいやつがあります


しろいやつを僕は三回飲んだことがあります

わたしは黒いやつを一回のんでオレンジ色のやつを一回飲んで緑のやつを一回買ったことがあります



その日、おばちゃんはずっと笑っていました

池の水もいっぱい跳ねてました


あつい日でした。

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