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第七歩

いつもより少し長めに書いてあります。

宜しくお願い致します。

教会に帰るころには周りは夕焼けに包まれており、丘の上にある教会から見える街並みは何か神秘的に思えた。

教会裏の玄関から入り、手を洗おうと洗面所に向かおうとした時に共に暮らしてるちびっ子達がMに向かって駆け寄ってきた。

「Mにいちゃんおかえり!早く夕飯食べて遊ぼ!」

「すまんな弟達よ。今日、兄ちゃんは宿題をやらなければ行けないのだ。許しておくれ。」

「えー!いつも勉強なんてしてないじゃん!いいじゃん!いいじゃん!遊んでよ!」

「俺は今日から真面目になると決めたんだ。お前らもわかる時がくる。」

「じゃあ、Fねえちゃんに遊んでもらうんだ!」

「いや、Fも俺と一緒にし、」

「いいよ、遊ぼう。」

え?。。。

Mは言葉を失った。俺と一緒に宿題をするんじゃないのか。

Mの後ろでFは子供達に囲まれて、にこやかに笑っているがMは呆然と立ち尽くしていた。

「俺と一緒に宿題するんじゃなかったっけ?」

「宿題くらい1人でもできるでしょ?わからないところあったら後で聞いて。」

「お、おう。」

Mは平然を装いながら手を洗いに鏡の前に立ったが柑橘系ハンドソープの匂いがいやにツンと鼻に来て泣きそうになった。


手を洗い終えて、シスターの所に向かう。台所からは美味しそうな匂いと、包丁の音がいいリズム感で伝わってくる。

「Mくーん、そこの食器類をテーブルに並べといてくれる?もうすぐ夕飯終わるから。」

「今日の夜ご飯はなに?まさか本当にカレー?」

「本当にカレーってどうゆう事よ、カレーの匂いなんてしてないでしょ、M君が好きなものだよ!」

「僕の好きな食べ物と言えば春巻きじゃないか!」

Mはこの世界で1番好きなおかずが春巻き、ちなみに世界で1番好きな食べ物はフライドポテトである。

「Mは春巻きが好きなんだ。」

「うわ!びっくりしたー!いきなり後ろに立つなよー。」

Fはまだちょっと恥ずかしそうにMに話しかけて来た。

「ほら、2人とも夕飯の準備して、他の子供達も呼んできなさい。」

「はーい!」

Fはシスターを手伝いに、庭で遊んでいる他の子供たちを呼びに向かった。

Mは庭にいる子供達に向かって声をかけた。

「おーい!もうすぐご飯だぞー!」

「はーい!」

庭の子供達は一斉にMの元に走り寄ってきた。靴を脱がせ、手洗いうがいを促していると1人の女子がMにキラキラした笑顔でMに問いかけた。

「ねぇ、MにいちゃんはさFねえちゃんの事が好きなの!?」

「バ、バカ!違うよ!」

「え?そうなの?おにちゃんFねえちゃん見るときに好きな人を見る目で見てたから。」

「おまえ、なんで俺より年下なのにそんな目が分かるんだよ。」

「それは秘密だよー」

「末恐ろしいやつだな。」

Mは自分より年下の少女に恐ろしさに似た関心を持った。

子供達の準備をひとしきり終えて夕食が置いてあるダイニングのテーブルに順番につかせ、キッチンに目を向けると準備をしているFと目が合った。

Fは目が合った瞬間に少しビックリしたが、少し戸惑いながらMの好物である春巻きを持ちながら少し強調させ、眩しい笑顔をみせた。

Mは好物であるはずの春巻きに全く視線がいかなかった。

日々、頑張っていきましょう。


「全ての本が好きな人に幸せな日々を。」

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