第六歩
すこし、忙しく間が空いてしまいましたが。
是非、前の話も閲覧おねがいします。
ボロボロのまま2人で教会までの道を横並びで帰っている時、Mは心臓の鼓動を抑えるのに必死で居た。
「なんだよ。あの顔、今まで見た事なかったのに。なんなんだ。」
Mは心の中で理不尽な笑顔を見せたFにちょっと怒った。
桜並木の下を2人で歩いているとふと、Fが小さな声で語りかけた。
「今日の夜ご飯なんだろうね。」
「え?ああ、カレーとかじゃないかな。」
Mはビックリして普通の受け答えをするのに精一杯だ。チラッと横目でFを見ると、恥ずかしそうに赤面していた。なかなか、自分から人に話しかけないからだろう。
ちょっと、いや、相当可愛い。
Mは何か話しをしないとと思い、脳内のボギャブラリーの棚を全て漁った。
「今日やった算数難しくてさ、俺全然わかんなかったわ!宿題できなそう。」
ボキャブラリーの棚を全て漁って出てきた話題が算数ということに落胆した。
「私が教えてあげようか。」
「ん!?え、おまえ勉強できたっけ?」
「たぶん、Mよりはできると思うよ。」
MはFがこの間、シスターに満点のテストを見せて褒められていたのを思い出した。
「教えてよ!今日の夜!一緒に宿題やろうぜ。」
「うん。わかった。」
Mは心の中で大声で叫んだ。
時間に縛られながら小説を作るのはやはり大変で、投稿間隔がバラバラですが、是非たのしんで頂けたらとおもいます。
「全ての本が好きな人に幸せな日々を。」