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夏生詩集3

時間

作者: 夏生

時間はない

時間がない

一秒減る

一秒過ぎる


音なく

消えて

戻ってこない


せめて


時間に裾があれば

ちょっと待ってと

握ることが

できるのに


早く消えて

なかったことに

流して

胸かきむしるように

もがくことも

あるけれど


行かないで

消えないで

手を伸ばすこともある


時間の顔は

身勝手な心には

いくつも見えて


化粧を施し

香りをつけて

あの頃、という

箱の中へしまい込む


どうにもならない

押し流されて

幻に落ちてゆく様を

見送るだけ

知っていながら





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― 新着の感想 ―
[良い点] 普段、気にはしているけれど 時間を触る事が出来たら? とは考えた事が有りませんでした♪ [一言] 1分くらい! 1秒くらいっ!! どんなに願っても巻き戻せないのが 時間なのですね。
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