解説side?
クルス「うん?解説side?なんじゃそりゃ。」
ジョエル「第三者目線ってことだろう?普通の小説とかの書き方じゃないかい?」
うん。今まで、誰かが主体の目線で、一応書いてたつもりだから、誰か目線ではなく書いてみようかと……。
クルス「で、失敗した、と。」
………っぽいけど、突っ込まないでくれ。
とある町の宿の一室。厳重に結界が張られた中でベットに腰掛け、黒の糸を空中から紡ぎ、慣れた様子で服を造っている。時々、フフッって笑いだした。思いだし笑いが出るようだ。
ササメ「私、ユウリと……。」
顔を赤く染めながら時々、手が止まってまた、笑いが出る。とても嬉しそうだ。
周りから見るとかなり不気味だろうが。
ササメは、一週間前から、こんな壊れていた。
田舎の方に来たからか、追っ手がこのところ来ていなかったのも、この状態が長く続いている原因かもしれない。実際は、来ていたのだがユウリの方が手早く処理していて、ササメは気づいていない。因みに、ユウリも、似たような感じだったのだが、追っ手が来たおかげで、治まった模様。
まあ、ササメは、体調不良のため、3日は林の中のテントで寝込んでいたので気付いてなくても、不思議ではない。
その後、快復したササメは食事をしたあと、馬に魔力同調してから身体強化を施し速駆けさせて、その場を離れて、ユウリと共にこの町に入ったのだった。
ササメ「あっ、ユウリだ。」
ササメは、ユウリが帰って来たことに気付き、立ち上がってドアを開ける。
ササメ「お帰りなさい。」
にっこり笑って、ユウリを出迎える。そして、ユウリの顔を見て頬を赤く染めながら、モジモジしている。
新婚さんか!!!
誰かが、いたらそう、突っ込んでいるだろう。
ユウリは、部屋に素早く入って後ろ手でドアをすぐに閉める。そして、ただいま。って、にっこり笑って言って、ササメを抱きしめ、キスをする。
………………。
おい!なげぇよ!いーかげん離れやがれ。
誰かが居たら、絶対に、そうツッコミが入っていただろう。
やっと、離れて話し出した。
ユウリ「今日は、ギルドでちょっとした依頼を受けようと思って、その下調べに行くつもりなんだけど、ついて来てくれる?」
ユウリが、こういう時は大体、おっきな依頼の時。一人じゃ出来そうにないし、ついて来てくれると嬉しいな〜的な時なのだ。
ササメ「うん。わかった。」
ササメは、さっきまで、作業していたものを片付け、ポーション類をチェックすると、ユウリにもいくつか持たせる。ササメは、最後に外套を付け、フードを深くかぶると、ユウリと共に、宿を後にしたのだった。
ササメ「し、新婚さん………。」
頬を赤く染めながら、ボーとせんといてくれ!
ユウリ「かわいいだろ?これがササメ品質だよ!」
ユウリ………お前もか………。
ユウリ「だいたい、ちょっとキスしたぐらいで突っ込むなよ!かわいいんだから仕方ないだろ?」
えーい!!お前ら、絡み方がうっとおしいわ!!!