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雪女と少年  作者: 干からびた芋
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ジョエルside

ササメ「最近、影薄いよね…出番が…。」

うーん、実は、ちょとさ、脇道逸れすぎ感半端ないなって思ってたんだ。

ユウリ「でも、ササメちゃんとゆっくり出来てるし俺としては全然いいよ。」

ササメ「…うん。そこは否定しない…。」

顔真っ赤にしちゃて…解説はさっさと退散するわ~。ご馳走様でした。

アジトに戻ったジョエルは、クルスにササメとユウリの部屋の案内を頼むと、部屋に戻って、

ジョエル「トール!すぐに、ラトを呼んどくれ。」

そう言うと、ジョエルはすぐにベッドに横になった。部屋からは、サッと動く気配がして、誰の気配もなくなる。

まぁ、誰かに見られてたら、誰も居ない部屋で、誰かに命令するマヌケに見えるかもね。

伝令用の部下に、知り合いの闇商人を呼ぶように伝えた。来るまではまだ時間があるので、寝ることにした。


ジョエル「…来たか。」

気配を感じて目を覚ます。思ったより早かったな。

トールゥド(トール)「はい。ここちらに向かう途中だったようで、すぐに連絡がつきました。」

ジョエル「そうか。ご苦労。休め。」

気配が薄まるが部屋から離れる様子はない。休める時には休みゃーいーのに。忠心も考えものだね。

下手すりゃ、ストーカーだよ?これ。はぁぁ…。

ラトアヌス「やあやあ、本日はお招き頂いたようで、ありがとうございます。」

にこやかな、胡散臭い似非笑顔のラトを睨み、防音結界を張ると、

ジョエル「前置きはいい。早速本題だ。…ラト、すまないが、情報が欲しい。」

ラトアヌス「はぁぁ、これでも、闇商人らしく振舞ってるのに、副隊長にかかれば、これだもの。…で、最近荒れてるレンについて、ですか?」

なんだかんだで、あいつ等の情報を持ってやがるんだから、隊長思いなのはコイツの方だな。

ジョエル「いや、そっちは、判ってて利用されてんだ。どうでもいい。正直、手助け出来る事でもないしな。…例の雪女を捕えた冒険者、…レンか?」

ラトアヌス「…珍しいっスね。何処からの情報です?」

ラトがこんな事を訊くとこ見ると、当たりだな。

眉間にシワをよせて、「結局、エルちゃんも、レンが足踏み外した最初の1件は、調べたんっスね」って。ラトらしい。悪い情報を規制してたんだから。でも、エルちゃんはやめれ!!

ジョエル「因みに、その雪女の保護者の師匠が、ディアスって事は、ケンカしてそうだね。」

ラトアヌス「…ん?何?もしかして、懸賞付きの雪女でも通って、捕獲でも?副隊長がそんな情報持ってるなんて…。俺、死にたくないんで、無理ですよ。売り渡しは。」

ジョエル「そっちはいい。それより、これをさばくのは可能かい?」

ササメの涙晶石を見せる。

ラトアヌス「…正規の値段じゃ無理。普通の涙晶石としてなら、まぁ、方法は無くはないけど。」

恐らく、面識なく、誰かに頼む。その頼まれた下手人が、無事では済まない。

ジョエル「死人が出る、か…。」

ササメの涙晶石をしまい、訊きたい事を聴き終えたので、結界を解除すると、ラトは、また、胡散臭い喋りに戻る。

ラトアヌス「ええ、それはもう。で、そちらをいつも通り捌かせて頂けるようで。」

ジョエルは、地中魔蜘蛛と、ウェアウルフの素材を出し、調味料、野菜お酒等と交換すると、

ジョエル「いつも、すまないね。たすかったよ。あと、トールに職紹介してやってくれないかい?(チョウホウイン)なんていつでも出来そうだよ?」

ガタンと音がする。

ラトアヌス「ご冗談を。アイツはエルちゃんから離れませんから。ゆっても無駄でしょう。」

ジョエル「アイツ、こんなとこにいたら、もったいないだろうに。」

ラトアヌス「だとさ!出てきたらどうだ?」

………。

ラトは、「ね、これが答えですよ。」って。「盗賊はさせてないが、此処に居るのコイツだけなんだけどねぇ。」って困ったように言ってやる。役に立っているけどさぁ。








ちょっと、聞きましたクルスさん、エルちゃんだって!エルちゃん!プククッ。

クルス「聞きました、聞きましたよ。解説さん!!え、エルちゃん!プッ」

クルス「ってか、これ!命懸けじゃねぇ?ヤバイってこのネタ!」

大丈夫!プククッ、エルちゃん来てないから。

クルス「…お前、勇者な!俺、そろそろ退散するわって…げ!!吹き矢!痺れ毒付き、クソッ」パタ

トールゥド「エルさんをからかう奴は許すまじ!!」

あー、解説は、かんけーないので…コソコソ。

クルス「う、嘘付け!に、逃がすかあ。」

は、離して、なんか本人も来てるしマジヤバイ!!

ジョエル「トールよくやった。後はアタシがじっくり料理しようかねぇ?」ゴキゴキ。

クルス、解説「ひょぇぇぇぇぇえええ!!!ど、どうかお見逃しをぉぉぉぉぉおお!!!」

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