ユウリside
ササメ「あれ、今回、短め。すごく短め。いいの?」
えー、きりが良かったんですよ。これで勘弁してくださいな。ってか最近長かったんだよ。最初すごい短いからね。
ユウリ「ゆっくり寝れるんだからいいよ。夜襲撃されて、寝不足じゃんか?」
ササメ「んー、まぁ、そうかな…。」
じゃー、いくよ。はいキュー!カン!
ササメちゃんは、ゆっくりコッチに戻ってきた。
暗黙の了解で、お互いに何を話したか気になるけど訊かない。
ユウリ「…大丈夫?」
こう聞いても、大丈夫だというんだろう。
ササメ「うん。大丈夫!もう、だいぶ治ってきたし。」
魔力が空で、治るはずもない。ササメちゃんは、俺のデコに手を当て、
ササメ「もうしばらく、寝てて。あっちの結界まだ、大丈夫だし、私は、また、魔力補充したいし…。」
と、テントを指さす。
ユウリ「だったら、俺からとればいい。どうせ、寝るだけだし。魔力使ってないからさ。」
ササメ「ダメ!風邪の時は、魔力しっかりないと、治りにくいから。」
ユウリ「だったら!!ササメちゃんは、空で、どうやって魔物と戦うんだ?!魔力奪うにも、魔力要るのに!!…ササメも、一緒に寝に行こう。異論は認めない。」
俺は、思わず声を荒らげ、腕を掴む。
ササメちゃんは、ビックリして、でも、素直に頷いた。
2人で手を繋ぎ、テントまで歩く。
ユウリ「怒鳴ってごめん。」
ササメ「ううん。コチラこそごめん。心配させて。
…少し…嬉しかった。」
ユウリ「ん?後半聞き取れなかった。何て?」
ササメ「ううん。なんでもない。」
ササメちゃんは、少し恥ずかしそうに笑った。
ユウリ「お休み。ササメちゃん」
俺は、オデコにキスをしてから、毛袋に入りこんだ。
ササメ「うん。お休み。」
ササメちゃんは額に手を当てながら、毛袋の横にゆっくり座って目を閉じた。
はい、カット!カット!いやぁ、ご苦労さんです~。
ササメ「な何?このノリ?ついてけないんだけど。」
ユウリ「気にしたら、多分負け。」
ササメ「わかった。わかってないけどわかった。」
はーい、次に出てくるまで寝ててね~。