ユウリside②
初のブックマーク、ついてるの、ありがとうございます。見てくださる方がいるんだなと嬉しく思います。‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››~♪
僕は、ディアスさんに何の用かを尋ねた。
すると、彼は
「まぁ、まずは、かき氷が来てからにしよう。」
と言って、横にすっと視線を向ける。ちょうど、店員さんが、かき氷を3つお盆に載せて持ってきて、かき氷を机の上に置くと、お辞儀をして部屋を出て行き、ドアが閉まる。
ディアスさんはこちらに視線を向けると、
「君達は、もう少し、危機感を持った方がいい。」
と、告げながら、荷物から紙を取り出し、机の上に置く。僕とササメちゃんが、その紙の内容を視認していると、
「俺は、ギルドランクAの冒険者で、ディアスという。君達は、ユウリ、ササメ、でいいのかな?」
と尋ねてくるので、僕とササメちゃんが
「あっ、はい、そうです。」
と答える。
机の上に出された紙は、ギルドの依頼書の写しで、内容は、'雪女の捕獲及び討伐''だった。それを見て、やっぱり、この依頼の事だったな、と思いながら。
ユウリ「この依頼は、内容に誤りがあって、依頼取消願いを出しているので、もうすぐ、その依頼が取り消されるはずです。」
横でササメちゃんが、かき氷を食べながら、続けて
ササメ「そもそもぉ、あの山に鉱山資源なんて、あるはずがないんです。そういう争いが起きないように、事前に調べて住処を選んでるって聴いてましたからぁ。」
僕は、ササメちゃんがダラけた状態で会話するのを見て、流石にこの態度はまずいだろうと、小声で注意した。
ディアスさんは溜め息をついてから、告げた。
「この依頼は、取り消される事はない。」
ササメ「えーっ、どうして?なんの得もないのに?」
ササメちゃんも、僕も驚きながら
ユウリ「そもそも、あの先には、集落しかないし、あんまり進むと、魔物がつよくなって危ないから、追い払っているだけ、死人もでていないと聞いています。」
ディアス「ああ、集落まで在るのか。いや、この依頼の目的は、鉱山資源ではなくて、ササメ、君だよ。」
ずっと机の上に頭を乗せて、かき氷を食べていたササメちゃんが、顔を上げて
ササメ「私?」
僕は、やっとこさ、相手の話をまともに聞く気になったササメちゃんの態度にほっとしながらも、
ユウリ「どういう事ですか?」
と、尋ねた。
ディアスさんは、僕達の様子を見て溜め息をつく。
ディアス「正確にいえば、雪女達だがな。」