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雪女と少年  作者: 干からびた芋
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ササメ母の心配

これは読まなくても、本筋に関係ないです。ササメは親が居る筈なのにどうなってるのか?の説明回的なやつですね。

ユウリとササメが会う前の話(十年前くらい)



まったく、あの子ったら、全然ゆうこと聞かないんだから、どうすればいいんだか。何も起きなければいいのだけれど。

小さい頃から、まだ、あまり魔力もないのに、外に飛び出して。皆で協力して、夏でも安全、快適に過ごせるようにしてるのに。わざわざ、そこから飛び出して、魔力切れ起こしたり。

怒った後で魔力補充するのは、もう、許してしまったように感じられても困るし、セツナにお願いする。


「あの子、また、魔力切らしかけて、危ない状態だから、悪いけど、補充お願いしていい?」


「また、出たんですか!?」


「えぇ、どうしてかしらね。ここなら、過しやすいの…」

「理由、きいておきましょうか?」

「えぇ、お願い。…私が訊いてもダンマリで。怒った後は、寝たふりしてしまって…。」

「外がどんなところか、教えるのは、まだ、早いですからね。」

セツナは目を伏せる。

「ええ、人間に捕まったら、どんな目に遭うか。結構酷い事も話さなくてはいけなくなるし…。」

子どもに、あまり悲惨な話はしたくなかった。まだ、もう少し大きくなってから、と考えてしまう。

「とりあえず、人に関わっていないかだけでも、確認しておきますね。」

「こんなこと、頼んでごめんなさいね。魔力の精密操作の練習もあるのに。」

セツナは首を振って、

「魔力の補充も、精密操作の練習になりますから。」

と、笑いかけて、快く引き受けてくれた。


私はホッとする。


セツナは、この集落に、3年ほど前に来て、ササメと仲良くなってくれた。この集落にいる、2人の子どものうちの1人。とても、よくしてもらっているから、つい、頼ってしまう。本当は、あの子とちゃんと向き合わないといけないのだけれど…。時間が解決してくれるかしら…。そうだといいけれど。

次のも、ですが、時系列は、村の中のデート!?の後になります。

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