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雪女と少年  作者: 干からびた芋
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村の中のデート!?続き

ユウリside


僕が朝市の説明をしていると、ササメちゃんがとても楽しそうな顔をしている。目がキラキラしてて可愛い。そういうの、初めてのようだった。

ユウリ「それに、服も買わないとね。」

と、僕が言ったとたんに、ササメちゃんがシュンとした。あれ?

ササメ「…でも、わたし、お金持ってない。」

あ、そう言う事か~。

ユウリ「大丈夫!さっき、貰ってきたから。依頼の報酬。さぁ、行こう!」

ササメ「うん、ありがとう。」


朝市につくと、いつもどおりに、ゴザやシートが引いてあって、商品が並べられている。篭を持ってパン売りをしている人が近づいてくる。美味しそうな胡桃パンを3つ買って、ササメちゃんと1つずつ、ほおばる。食べ歩きだ。おいしィ~、と言って喜んでいる。食べ終わると、あっこれ何?えっ塩?ふーん。この紐はなんに使うの?髪?じゃあ、コッチは?ってあちこち見ながら、はしゃいでいる。僕がゆっくり答えたり、お店の人が答えてくれたり、ふと、横に顔を向けると、綺麗な緑色の服が見えた。ワンピースで、今の時期の葉っぱぐらいの淡い色だった。値段も手頃で、ササメちゃんに、合うんじゃないかな、と。ササメちゃんが、嬉しそうに植物を見たりしている時の情景が浮かんで。僕は、ササメちゃんに声をかけ、妹へ果物を持って帰りたいからってお金を渡して買って来てもらうようにお願いする。そして、こっそりお店のおばさんに声をかけ、値段交渉をして、そのまま値段で、白いお花の髪飾りを付けてもらうことに成功する。ササメちゃんが、嬉しそうに、余分に一個貰えたって果物を持って戻ってくると、僕は、ササメちゃんにジッとしてもらって、髪飾りを付け、これ、良かったらって服を手渡した。ササメちゃんは髪飾りを触り、ハニカミながら、ありがとうって言ってくれて、僕は嬉しくなった。次に村に入るときには、これ着るねって言って、村の出入り口まで戻ると服を受け取って外套を脱ぎ、僕に渡して、

ササメ「じゃあ、また明日ね。」

ユウリ「うん、また、明日。」

と言って、わかれた。

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