村の中のデート!?
ササメside
ユウリ「この後、時間大丈夫?」
詰所から出てくるとユウリは聞いてくる。
ササメ「うん、大丈夫だけど、少し、魔物を狩ってきたいな。魔力補充しないときつくて…。」
昨日は、魔力をあんだけ吸収したのに、聖堂に居たことと、回復の魔法を使った事で、もう、ほとんど残って無かった。
ササメ「ギルドで、強い魔物討伐依頼があれば、ついでにしてくるから、受けてきてくれる?私1人ですぐに終わらせてくるよ?」
ユウリ「うん、わかった。じゃあ、早速、ギルドを見てくるね。」
ユウリは走っていく。
ササメ「ごめん、よろしく~。」
待つこと10分
ユウリ「ササメちゃん、これどうかな?」
ササメ「ツノラビット10匹、討伐部位、耳?…もっと強いの無かった?」
これ、ユウリが3匹とか、たまに受けてたやつの数が多い版じゃん…。ちょっと、がっかり。
ユウリ「…心配なのもあるけど、僕のランクで受けれる討伐依頼がこれくらい…。」
そうだったんだ。…そう言えば、見習いから、Gランクに、もうすぐFになるって言ってたもんね。…ごめん。ユウリ落ち込まないで~。
ササメ「すぐに、終わらすのに丁度いいよ!!うん、すぐに行って来るね!!」
慌てて、笑顔で言い切ると、すぐにその場を離れた。失敗したなぁ。
風飛びで湖の辺りにきて、索敵すると、すぐに見つかったので、まとめて、風で耳を切り落として、本体を凍らせる。魔力補充にまだまだ足りないので、山の中腹まで行きながら、手当たり次第に魔物で補充させてもらう。
ユウリの機嫌治ってるといいなぁ。と思いつつ、村に戻って来る。
ササメ「終わったよ~。この耳どうするの?」
ユウリ「は、速ぃ。えっと三十分かかってないよ?あ、ええっと、かして」
そう言うと、ユウリはギルドに入って、報酬を貰ってきたみたい。機嫌は治っているどころか、少し興奮気味で、
ユウリ「朝市に行こう?まだ、間に合うから!」
ササメ「朝市?」
ユウリは、色々なものが売ってるんだって説明してくれた。村の人達が出してるバザーと、旅人商人(小さな規模の商人)が出してる出店とあるんだって。どんなの何だろう。楽しみ。