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出会い 続き②
男の子は、小さなナイフを持って何かを狩っていた。「ツノラビット…凍らせればいいのに…」少女は呟きながら見ていた。白い体躯に長い垂れ耳、オデコのところに小さな2本のツノがある生き物で、小さな電撃で痺れさせて、集団なら肉に飛びかかり、一匹なら、その隙に逃げる脅威度の低い魔物だ。戦っているのは、1匹とだが、隠れて3匹ほど近くにいるようなので、電撃をくらうとつのツノラビットの餌になってしまうだろう。少年は1匹にかなり苦戦しているようだ。茂みにいるツノラビットの1匹が、少年の死角から電撃を放った。少女は観ているのを止めて、地に足をつけて、少年ところに駆け出す。「ったく、危なっかしくて見てられない。」そう言いながら、少女は少年に向かって飛び出したツノラビット4匹を瞬時に凍らせた。