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雪女と少年  作者: 干からびた芋
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聖職者side

普段通り、ミサを行った後、墓地の掃除を終わらせて中に戻ろうとした時だった。いきなり、聖結界がビリビリ震えて、魔物が来たことを伝えてくる。身構えると、

「誰か!!誰か居ませんか?」

外套を被った少女が聖堂の中に入って声をあげている。魔物が気になりながらも「どちら様ですか?」と尋ねる。すると、少女は何かを抱えていて、こちらに魔法ですっと移動してきて、

「聖職者の方ですか?」

「はい、貴方は?」

「すいませんが、それよりユウリをお願いします。すぐに毒消しを!!」

少女は首を横に振りながら、早口で言い切る。抱えられている少年をぱっと見て、私は

「っ!すぐにこちらのベッドに連れてきて下さい!!治療を始めますので。」と言って、ドアを開け、ベッドを示す。少女が少年を降ろすのを見ながら、本を開き、毒消しの祝詞を唱えて、治療を始める。すると、身体の内部まで凍っていて、それが毒を抑え込んでいるのがわかり、僅かしか、毒が回っていなかったので、それをまず、浄化してから、

「ここ、解凍してもらえますか?この辺の毒消しも行いますので。」

治療を行うのに邪魔になったので尋ねると

「っはい!わかりました!!」

と、すぐに凍てつかせてたのをやめてくれた。が出血が多い。「表面を押さえて、出血をお抑えてください。」とお願いすると、すぐに表面だけ凍らせてくれた。これで、時間のかかる毒消しを焦らずに行えるとほっとひと息つき、「ありがとうございます。」と一言そえて、毒消しを続けた。

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