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雪女と少年  作者: 干からびた芋
153/163

ユウリside

ユウリ「また、割り込み投稿とか…。」

いや、だって、抜けすぎててさ、要るじゃん。と作者が申しております。

ユウリ「しかも、投稿期間また、すごく空いてるし…。」

うん。それは、趣味で楽しんで書いててエタるとか、自分でもないって思ってたよ…。ごめん。だって……。

クルス「うわぁ〜、ないわ。これ。」

ユウリ「だよな?ないよな?」

クルス「この調子だと、またエタった言って何日もあくぞ?」

ユウリ「うん。しかも、反省してないし。」

いや、読んでくれてはる人が居てたら悪いなって思ってるけど、こればかりはねぇ…。って言っておりますが…。

トールゥド「さてと、埋めるか。」

た~す~け~て~。だそうです。

ササメ「フフッ、手伝うよ~。」

ブラックササメちゃん降臨だぁー!!

クルス「まぁ、当然だな。」





軽く、ズキズキと後頭部から波がひいては押し寄せるように傷みの感覚がある。目を開けると太陽が眩しく、暗紫の霧のように漂っていた魔力は綺麗さっぱりと無くなっていた。おそらく、もう浄化を済ましたのだろう。

慣れてるとはいえ、普通硬い地面に寝かしっぱなしとか、ちょっと、腰いてえし。身体を起こして、ため息をつく。

気絶させられてから、太陽の位置的に、2刻ぐらいかな?

たぶん、寝かされた時は木陰だったのだろう。

辺りを見渡すと、もう、あらかた、片付いている。あっちの方で、解体し終わったのをギルドに運び、肉類だけそのまま残して、さらに調理の下ごしらえとかされていってる。

この場を宴会場にするのだろう。

地面も綺麗に均されていた。血とかも、ぱっと見ではわからないくらいには。

トールゥド「起きたか。お疲れさん。これ、向こうで配られてた分だ。」

冷やしてある飲み物。だが、滋養強壮剤であって、けっして美味しいものではない。だが、太陽の当たる所で寝かされていた俺としては、すごく助かった。

ユウリ「ありがとう、ございます。」

それを飲みきる。

ササメはどうしてるだろう。あそこで、大人しく寝てるだろうか?無事に生きててくれるだろうか?

もう、ここに居る必要もないだろう。やる事はやった。

立ち上がって、ササメが居る筈の酒場に向かおうとする。

トールゥド「雪女(ササメなら、今こっちに来てる。慌てるな。はぁ…あいつらが、気絶させるのもわかるな。」

手を捕まれ止められる。

ユウリ「えっ!だ、駄目だ!!ササメは安静にしとかないと…」

俺の視界に、心配そうな顔をして、俺の方に泣き笑いのような顔をして急いで駆けてくるササメの姿が。

苦しそうな様子でも、瀕死のような動きでもなく…。

それが目に入った途端、視界が滲んだ。

ユウリ「…良かった。無事で…あのまま、しばらくは動けないって聞いてたから。」

ほっとしたせいで、力が抜けていた所に、ササメが勢い良く胸に飛び込んできて、俺はそのまま後ろに倒れ込んでしまったけど。

ササメ「…うん。だけど、マックさんが、雪女の魔核をくれたから、動いても大丈夫になったんだって。あのね、メキルさんがね、さっき教えてくれたの!!」

ササメは、俺の胸に顔を強くおしつけていたから、声がくぐもっていた。ササメは小さく、「無事で良かった。」って言って見上げてくる。俺は、そうか、って答えながら片手は髪を撫でた。

俺とササメは、腕に力を込めてギュッと抱き合った。

お互いの存在を確かめるように。

少しひんやりしてて、ちぃさくて、ちゃんと触れられて、動いてて…ちゃんと、それが腕の中に居るのだ。

それだけで、もう、嬉しかった。

クルス「おい!いい加減もういいだろ!!」

喉から唸るような声を出していたクルスさんが、痺れを切らしてしまったようだ。そんなに、長いこと抱き合ったつもりはないんだけどなぁ…。

まぁ、トールゥドさんは既に周りに居なくなってはいるけど、まぁ、あの人はいつでも地面に消えれるしな。

クルスさんが言い出しにくそうにしながら声を出す。

クルス「…あー、そいつ、ちょっと精神的に不安定だから、しっかり見ててやれよ。」

プイっと横を向きぶっきらぼうに言ってきた。

ユウリ「えっ、どういう…」

ササメから目を上げると問いただす間もなく、向こうへ行ってしまっていた。

それから、しばらくして、冒険者ギルド主催の宴会が始まった。

ギルド長、副ギルド長の軽い演説。少しではあるが、死者が出たことに対する黙祷。それから、師匠の「みんな、よく頑張ってくれた。ありがとう。」

の言葉と、ギルド長の「では、皆の者好きなだけ騒げ!!」

その言葉でどっと熱気が上がる。

副ギルド長が、「いや、節度は持ってくださいね。」

とかなんとか、慌てて制止の声がかかるが、誰も聞いちゃいない。

それから、食べ物を取りに行ったり、声をかけられたり、お礼を言いに行ったりしていた。

ササメが、いつもと違うのはすぐにわかった。平気そうな顔を装い、笑っているつもりなのだろう。でも、顔色も悪いし、身体が少し震えていた。

他の冒険者に声をかけられたりしたら、いつもなら、元気良く応えているだろうに、まるで引っ込み思案な子だ。俺の手をギュと握って後ろに引っ込みながら応える。笑顔を張り付けながら。

クルスさんの言った事はこれか…。

その手が、いつもならヒンヤリ程度なのに、温くなったり、痛くなるくらい冷たくなったり安定しない。

人に、恐怖を感じる様になってしまったのかと思ったが、どうやら、女の人はそうでもないようだった。

他の冒険者の人達が一緒に、と誘ってくれたりしたけど全て断り、食べ物を適当に持ってすぐに宴会場から離れる。

ユウリ「ササメ?俺も怖いか?」

周りに聞こえる人がいない状態できく。

ササメ「ううん!ユウリは怖くない!!…違うの…ユウリが怖いわけじゃ…でも、…。」

俺は、答えを聞いてから、泣かせてしまったササメを、泣きやませたくて、キスをする。

でも、余計に泣かせてしまった。笑ってくれたけど。

ごめんねって言って、少し落ち着いてから、話してくれた。

ササメは、夢の感覚が抜けなくて、腕などを強く握られると勝手に、身体が震えてしまうのだと。

あのね、魔核の記憶を、夢で、観てしまうみたい。その夢に、少し、感情を引きずられてしまってるだけなの。と。

心配かけてごめんね。大丈夫だから、みんなと食べて来て。

って言ってきた。だから、額をゴツンとぶつけて、

ユウリ「バカ。此処に居るよ。お前と一緒に居たいし、俺も疲れてるしな。」

って返して一緒に座る。その後、ササメのヒンヤリとした体温を横に感じながら、語らいながら食事しているうちに、微睡んでいく。

それに気がついたササメが、お疲れ様って言ってオデコに軽く手を充てたのだった。


ササメ「やっぱり、ユウリ好き。」

はうぁ~ってしてますけど、どうします?

「えーい、忌まいましかぁぁああ!!なんだってこんな冴えん奴に、ガキとはいえ、彼女がおるとぉぉおお!!ゆるさん!!」

うおっ謎の赤仮面闇拳闘士さんが憤慨してる。

トールゥド「ちょっと、向こうへいっとこうな。」

おお、なんか、ズルズル引き摺られてくよ。

ユウリ「嬉しいけど、どうせなら本編で面と向かって言って欲しいなぁ。サ・サ・メ・ちゃん。」

ササメ「そ、そんなん恥ずかしいわ。」

うん?ここでも十分恥ずかしそうですよ?もう、爆発すればええねん。

トールゥド「うん、解説も向こうへいっとこうな。」

向こう、馬小屋ですやん…。



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