メキルside
マック「久々の更新だな。」
何しろ、作者が、司書になるために異世界で頑張る女の子の話に、夢中だったカラダネ。
マック「おい!俺らの事忘れてたのか?」
いや、だって面白かったんだよ。書こうとは思ったんだけど、続きが気になって最後まで…。と、申しております。
マック「反省する気ねえだろ…。」
ゴメン。テヘペロ。だそうです。イラッときましたね…。
マック「解説、俺もだ…」
救護所に戻って作業している。
次から次へと運ばれる怪我人の治療。兵士達の方も、かなり来ている。
手をあてて傷口に体液を張り付かせ、毒の有無や体組織の壊れ具合を調べ、問題がないようにして欠損部位に同化させて切り離す。そして、次の人へ。
この時に、傷口に付着している黒い魔力は、人より魔族に馴染みやすいのか、勝手に自分の魔力に引っ付いてきて貰ってきてしまう。
微量なのが救いだ。まだベッドで寝ているあの子の分も頑張らなきゃ。
わたしが時間通りに救護所に戻って来れたのは、マックっていう冒険者のおかげだ。
世話焼きなチビ雪女がオーク化しかけて、倒されかけ、瀕死状態になったので、必死に治療を施していた。チビ雪女は、私が溜め込んでいた黒い魔力を何度か吸い取ってくれた。そのせいでオーク化しかけたのかもしれないって思うと、なんとか、助かって欲しいと思った。死んで欲しくない。必死で治療していた。
そんな時、彼が現れて、雪女の魔核?の破片、えっと、倒されてるから魔石かな?を渡してくれた。
最初に彼と会ったとき、胸を見ながら声をかけられ、あちこちの女の子に声かけてたから、印象にすごく残っていた。
でも、まさかスライム状態で、名前呼ばれるとは思わなかったけど…。覚えてたんだ…なまえ。
こっちを見て、少しの間、固まったけど、後は普通に声かけてた。しかも、魔石もポイって投げてきたから、フニョンと身体の中に潜り込んでしまった。
溶かして吸収してしまう前に慌てて、チビ雪女の口の中に押し込み飲ませようとした。
でも、躊躇してしまう。
大丈夫だろうか?わたしは、魔核を強化するために、魔石を飲むのが嫌だった。記憶と共に感情もひきずられてしまう。冒険者と行動を共にすることが多いのに、冒険者達に殺される記憶が増えていったから…。
痛い。怖い。生きたい。そんな、小さな感情の薄波が…。
けれど、彼の言うとおりで命には替えられない。このままだと、少しの動きで、魔核が砕けてしまうかもしれなかったから。飲ませて、しばらくすると魔核が少し強化され、罅割れが少し修復された。これで、ほっといても大丈夫だろう。ホッと一息つくと、チビ雪女から身体を離して人型に戻ると、そっと部屋を出た。
酒場で、雪女さん達と女エルフさん達に軽く、チビ雪女さんの状態を説明して、自分の部屋に戻り休んでから、救護所に戻って来たのだった。
あれぇ?マックに報告は?
メキル「ん?酔いつぶれて?寝てた。」
え?早くない?ササメちゃんに飲ませてすぐ出て来たんじゃないの?
エレン「疲れてたのねぇ。一杯の途中でもう意識とんだみたいよ。フフッ。かわいいボウヤねぇ。」「「ええ、ほんとに。フフフッ」」
オゥ…。妖艶なお姉さん達は好きですか?YEEEEEEEES!!
メキル「?解説さん?」
は!意識が違う世界に飛んでいたようだ。