ジャン、全てを知る。5.5
っていうか、脇道の話の間幕みたいな章ってどうなのよ…。引き伸ばしすぎじゃねー(笑)
ユリア「まあ!私のお兄様を捕まえておいて、脇道なんて失礼ですわ!!」
あ〜、ジャンの妹、出番こんなんでもないと、ないもんね。
ユリア「わ、私の事はどうでもいいですわ!兄様に謝ってしかるべきですわ!…う、嘘です。私だって、少しばかりは、出させて…下さい…。だって兄様と絡めるの少しだけなんですもの…。」
イエーイ!ジト目の勝利!!素直に吐いときゃいいのよねぇ。
ジャン「人の妹、何勝手にいじめてるのかなぁ?」
イヤァ!死んだ眼で笑って見るな!!その目怖いから!マジごめん、ゴメンってば……退散ーーーー!!
遠征から戻ってきた。帰って来たことを家族に伝えると、妹に買い物に連れ回された。
僕は荷物を持って妹の後をついていく。
随分買い込んだなぁって苦笑する。
妹は道を進んでいく。と、足を止め向き直ると、口を開いた。
お父様もお母様も、お兄様が距離を置くのは私達に被害が及ぶのを少しでも防ごうと考えているからだって言うの。でも、私思いますの。家族とはお互い迷惑を掛け合い、助け合うものですわ。だから、お兄様が何か、問題を抱えていたら、それをお分けになって。
妹は、これが言いたいために、今日連れ回したのだろう。
僕は笑って言った。
そうだね。そうできる大きさの問題であれば良かったんだけど。一族郎党打ち首になってもおかしくないんだよ、コレが。
とてもじゃないけど、僕には出来ない。それは、ユリア君が同じ立場でも、そう思うはずだ。大切だから、無理なんだよ。ごめんね。
そう言って、髪を撫でる。
さぁ、泣きやんで。せっかくの綺麗な花が台無しだ。そう言って、道売りの少年から1本花を買い髪に飾る。
ユリアは、泣き止み、
もぅ、子供じゃないんだから!!
って怒って行ってしまった。彼女なりに、折り合いをつけたのだろう。
女性は切り替えが速いから。
僕は、情けないことに、まだ、色んなことに折り合いがつかなさそうだ。
そうして、苦笑しながら、道を帰っていく。
次は、この脇道の最終回!イエーイ!
長かったぁ。なんか短くしようって思ってたのにどんどん伸びーる。のびーるのびーる。
ササメ「解説さん、目が回ってるよ?」
はっ!いかんいかん!
ユリア「兄様が言えない秘密は暴いてみせますわ!!」
ジャン「あ、諦めてなかった…。うーん、まぁ、なんとかなるかなぁ?」
もうコイツラに出番はないぜ!!
ジャン「ん?僕は次も出るし、本編でもまだまだ関わるよ?」
シャラーープ!!!
ササメ「か、解説さんが、こわれた…」
ユウリ「ササメ、コレは見たらダメだよ。」
ユウリは、ササメの後ろから覆いかぶさり、ササメの目を手で塞いで耳元で囁く。しかーし!ふふん、甘いな耳から音が入り放題ではないか!フハハッ…ドゲシ!!
ユウリ「解説、だまれ。」
み、見事な回し蹴りで……ガクッ。