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雪女と少年  作者: 干からびた芋
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ジャン、全てを知る。1

ドンドン。パフパフ。第3弾!!それ。

ああ…。なんていう事だろう。全てを知って、王を憎まずにいれるものか。あの子供は、全てを知っていたのだろう。

王都に居る俺の家族は貴族。ここで、俺が何か仕出かせば、養子から外れていても、立場が悪くなるのは明白だった。恩を仇で返すような事、出来るはずがない。

僕は、入隊してしまった事を後悔した。

僕は、この仇討を止めなければならない立場なのだから。


入隊して1年は、首都にて訓練をつまされた。

その間も、調べれる時間がある時は、4年前の事を調べていた。

王が病床なのをいい事に、王の了承も得ず、第一王子様が作った寄せ集めの軍隊。その軍隊の暴走とも、王子が侵略を命令したとも、噂がある。

勝手に軍隊を作り、挙句の果てに、隣国との戦争に発展仕掛けた。

隣国への侵略を企んだとして第一王子の失脚。第二王子は、隣国への平和条約を結ぶ手土産に、第一王子を奴隷として、隣国に引き渡す。

寄せ集めの隊の討伐を隣国と、共同ですることで、2国の結束を固めようと、第二王子様が提案し、2国共同の討伐隊が組まれる。

その間に、2国の貿易や、交流が進み、結束が固まったが、討伐は、思うように行かず、大隊が組まれ、殲滅をはかった。が、結果は大失敗と言っていいだろう。この時、失脚した第一王子側の主だった貴族達が、手柄をたてようと、この討伐に参戦していた。

討伐隊は、寄せ集めの隊の隊長1人による自爆攻撃により、壊滅的な打撃を受けた。

討伐隊の被害は少なくなかったが、寄せ集めの隊も、生き残りは少なかったし、あと少しで討伐できるだろうと、思われていた矢先のことだった。

しかし、この討伐戦以降、2国共同での討伐隊は組まれることはなかった。

隣国から、元々はそちらの国側の問題なので、そちら側の国で解決するよう、要請された。

この4年前の事件以降、討伐隊は、ほぼ形だけ。突撃しては、引くの繰り返しを1年に2、3度。それも、被害が出ないうちに引くようになった。

これが、2国大隊壊滅の悲劇と呼ばれる、4年前の事件のあらましだった。

この事件の半年後には、王が病死。第二王子が王位を継ぐ事になった。

サラッと調べただけでは、僕になんの関係もないように思えた。

寄せ集めの隊の隊長の名前を見るまでは。


"ノラスキー''


ジャン「…なんで!なんで…この名前があんだよ…兄ちゃん…。」


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